ホテルのドア−から入る風 身震いたまらず目貼りする
そんな明け刻サイレンで 起こされたるは朝の火事
函館駅前老舗ビル ホテルの窓から見える距離
隙間風にも焦げ臭さ 客無き時間が幸いか
窓から見下ろす人混みは 名所と聞きたる朝市場
獲れたてスルメのイカソ−メン 頬張るほどに口に入れ
旅で行く地の空港は 市街と距離を置くものの
函館空まで近き街 一気に帰るも考えり
市場抜ければ駅に出て 青函トンネル潜る機を
この時とばかりのチケットは 上野までへの特急券
凍ったビ−ルに涙酒 地ビ−ルちびる思い出を
手土産とばかりに乗り込みた 白鳥号の加速が辛し
