天橋立見下ろす地 木箱に素焼きの小皿有り
若きや子供が投げ入れる 知恵の輪通れば幸来る
幼き日々の草野球 ドッヂボ−ルも上手き頃
ふと頭に甦り 他愛無いぞと高くくり
人がはけしておもむろに ここでリリ−フピッチャ−は
登板石の水切りの フォ−ムで投じてよろけたる
自分に納得いかぬぞと 次はオ−バ−スロ−にて
真っ直ぐ投げたが右に逸れ サイドスロ−は届かせず
年齢肩の後遺症 また痛み出すかの恐怖心
身体の節々硬くなり 無様なオヤジを地で行けり
ストライクの皿は無し 今更知恵得て何とする
負け惜しみの照れ笑い 振り向きゃギャラリ−苦笑せし
