2011/7/15
松島連呼の俳人が 感嘆臨みた島影も
後のチリにて大津波 穿った島岩里の山
仙台駅より松島へ 路線で二つの名前持つ
運良く乗れたは観光地 別駅お暇な空タクシ−
潮の香りで浜に出る 足元すくわる白浜に
一足刻むも照れ臭く 我が残した道は無し
島々巡る遊覧船 名物牡蠣の養殖地
ふと見た島浜小学校 渡船が通学経路かな
チリ発地震で波暴れ 島の姿も変えたぞと
遊覧船のアナウンス 過去の傷口観光す
陸に戻りて迷い道 路線違いて似た駅舎
浜に沿ったり山上り、チリの津波の高さ越す
あの日暴れた海溝の 起こした波の高さかな
旅の想い出多かりし 松島巡った小学校
原発問題先に出て、幾多の御霊が置き去られ
国民上げての追悼も 核の脅威は我が身かな
あぁ松島や松島や 我も共有その意識
然るに平成時代人 落胆文字にてあぁと言う

2011/7/7
独眼流のおわす地が 大きく揺れて波を受け
それでも七夕復興祭 地人の精気がたぎる初夏
名取市津波は凄まじく 仙台空港流さるる
居間で見入ったブラウン管 ネットで知りしの人思う
無事な知らせに安堵する 遺体を受け入れ岩沼市
何処で一線引かれたか 津波の端部を憂うなり
天地の暴挙に生き延びた ネット仲間のブログ読み
職場談義や孫話し 平素がじわりと舞い戻る
元々癌を持つ方で 出会いし頃が復帰時
息子自立し良き知らせ 娘孫産み良き知らせ
昨日上がりた日記見て 再発しこりが腕に出る
ブログにコメント残さぬが 見送る保障も我に無し
片目失う正宗公 腕の一本死神に
くれて命の火を消すな 例えタイプが辛くても

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