藤棚重うなる頃に 都バスで行ける亀戸へ
花が好きでもあるじゃ無し 香りも嗅いだ事も無し
亀戸天神叶ったか 合格祈願の神頼み
五月迎える陽を受けて マジックにじむ絵馬に問う
取って付けたる太鼓橋 前行くご婦人豊満な
尻が鼻先右左 振り向かないでと願う歌
関東東北レ−ル道 車窓に目に入る荒れ山の
裾野に季節を告げたもう 人為届かぬ山の藤
それに比べて期待され 観光名物藤の花
手入れし方には手を叩き 咲きたる花にはカメラ向く
肩がぶつかり道を空け 花の香より人臭さ
これぞ都会の風物詩 贅沢言えぬ箱の庭
天神様は道真公 大宰府遥か西の果て
肉持つお方が神に成り ここまで祈られ同情す
デジカメ出してのタ−ゲット 人出も花でもあるまいと
時代錯誤の空に建つ スカイツリ−のツクシかな
