年の瀬恒例紅白を 着替えしながらエンディング
画面変わりて深夜寺 おごそかト−ンのアナウンサ−
行く年来る年節目年 昼間と同じ普段着に
下着だけは卸したて 新年迎える禊ぎ済み
浅草人で暮らしたが 人混み避けて間を空ける
三ケ日は寝正月 それでも参らぬ浅草寺
呪われし年納めして 迎える2012年
日本揺れたはプロロ−グ マヤの暦が消ゆる年
地元知りたる仁天門 くぐれば本殿横に入る
雷門より仲見世を 列成す多勢を横に見て
自粛ム−ドか時流やら 今年は晴れ着も目に付かず
追悼それぞれ胸に抱く 群衆前へと押しもせぬ
何万人が静粛に 拝観扉が開くを待つ
どなたの音頭か合わす声 カウントダウンでおめでとう
良き年成れば幸いと しかし予言は12月
もしや最後の初詣 口には出さぬ人や人
ゴ−ンと一発響く音は 煩悩清める除夜の鐘
未熟者ゆえ108つ いささか見積もり少な過ぎ
神仏向かいて頼まざる まして木造建物に
当日即席仏教徒 賽銭小銭が人を越ゆ
ちらほら柏手打つお方 願い多くて動かざる
開業前にし灯を点す カメラの主役はツリ−なり
浅草裏道帰り道 我れを追い抜く冷えた風
寒さで腕組みするで無し 思案のタネが多い故なり
