2015/1/30
混浴風景安らぎを 求め巡るは秘湯旅
懐具合と相談で 路銀のかからぬ近場とす
埼玉唯一の混浴は 評判噂で異色の湯
話しの種にと冬小路 川の土手に沿うて行く
百穴古墳を横に見て 地元の奥様行き交えば
目的意識を見透かされ 照れが歩幅を広くさす
ネット見掛けた看板を 折れて着いたが「春奈」の湯
乾いた銃声パンパンと クレ−射撃も怪しけれ
客の入りはいい模様 靴箱空きを探すほど
タオル料金付けて出し 下調べした廊下行く
休憩場所の大広間 雑然脱がれたスリッパで
50人は居る模様 湯気に混じるはマニア臭
脱衣済ませてドア−を開け 先客衆に挨拶を
いやいやそんな場にあらず ブラックホ−ルの特異点
ジャングル風呂の一角に 尻の落ち着く場所を決め
冬場に湯気で曇らぬは 朽ちた天井風の穴
男ばかりが15人 ドア−が開く度視線向く
おいおい!そちらは男用 同性愛者も居ると見ゆ
キャピキャピ女湯声が立つ 曇りガラスは白スプレ−
そして登場6人は 乳房を持った男衆
ナヨナヨしながら手に持つは Tカミソリは髭剃り用
パイパンチンコをブラリ下げ 目的オヤジのヒザの上
20人が浸かる湯は 見掛け度返し純粋に
男だらけと隠す笑み 色んな意味での混浴湯
オネェ−やゲイのお方々 確かに銭湯スパ利用
男湯女湯どちらとも 互いに気遣う世間の目
日本文化の混浴湯 どなた様でもウエルカム
彼等&彼女等救わるる 無法地帯と言う聖地
濡れ髪タオルで拭く頃に 単独婦人が入りて来る
ロビ−を出たら入れ違い 熟年夫婦と軽く会釈す

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