日光けっこう分かれ駅 先出る電車は鬼怒川へ
大型ホテルを窓に見て 降りたは川治の温泉郷
初夏咲く小花揺らす風 ガス切れ真近を手で覆う
倒木された杉の木が 買い手を待ちて積み置かる
店もござらぬ林道を 余裕の時間で回り道
うねる坂道バス通り やっと湯宿が目に入り
足を延ばして湯西川 静けさ浸る川俣や
秘湯求めて奥鬼怒も 本気モ−ドに成れぬ旅
鬼怒川ほどに浮かれずに 湯治場ごとく重く無く
乗り換え要らずの手軽さで 再訪決めたは思い付き
いくつか据えらるマスコット 川治とかけて川爺の
それぞれポ−ズの違うキャラ 足湯に名前も付きたもう
河原に沿うた遊歩道 降りて水切り石を投ぐ
河童小僧のガキ時分 競った鼻タレ思い出し
川面に竿を振る人が 大きな魚影はニジマスと
宿出る残飯エサとなり マグロの切り身で釣ると歯を見す
