ずっと探していて、本屋を何件もハシゴして手に入れた本
囚われの少女ジェーン
子供には、親しか頼るものはありません
でも、その親が虐待の加害者だった場合
子供はただじっと耐えるだけなのです
目を背けたくなる虐待の数々
ジェーンが17年間耐えた肉体的や精神的な苦痛を
まるで自分自身に起きたことのように感じてしまう恐ろしさ
そのような錯覚に陥りながら一気に読み進んだ
なかなか公にならない身内からの虐待
今現在もジェーンのような子は大勢いるだろうと思うと
やり切れない怒りがこみ上げる
言葉にならない
加害者はなんと幼くて甘えた大人なんだろう
精神的苦痛は肉体的苦痛を上回る
いいえ、肉体的苦痛は精神的苦痛をも与えてしまう
これだけ長期間痛めつけられながら
告発に踏み切る勇気を持っていたジェーン
そんなジェーンを支える側の人間でいたい
“基本的人権の尊重”ってなんて大事なことだろう
恋人が出来たジェーンに
性的虐待がエスカレートする様は読むのが苦痛で仕方がなかった
女としてジェーンの苦痛・絶望が理解できるから
「これが最後のご奉仕」
それが空しい願いに終わる日々
虐待に苦しむ人がジェーンのように立ち上がる事が出来ますように

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