金曜日
仕事が暇だったのでバルサ材を削り、ルアーを作る。
会社の前でタミヤカラーで塗装をしていると。
???「おぉ〜上手いねぇ〜綺麗苦手作るねぇ〜」
・・・・隣に住むおじいさんである。
俺「こんにちは!いゃぁ〜最近ハマってて〜」
爺「ほほぉ〜いいご趣味ですねぇ〜」
俺「ありがとうございます!釣りされるんですか?」
爺「はい〜昔はいシーバスを少々、最近はヘラブナをやってます」
・・・・アッチョンブリケである。
俺の中ではシーバスはかなり暴れん坊な魚のイメージ、それをこのおじいさんが・・・・。
・・・・
・・・・
・・・・
爺「そうそう、良かったら使ってない釣具差し上げますよ♪」
・・・・マジですか!とてもじゃないが実は釣りよりルアーを作るのが好きで、こっそり彫刻を趣味にしようかと思ってたとは言えない。
俺「えぇ〜ホント、いいんですか〜??」
夕方、おじいさんは定価で数万円はするルアーと「これはあんまりいいやつじゃないけど」と、明らかに昭和時代のビンテージ?の竿を持って会社に現れた。
・・・・
・・・・
・・・・
金額云々じゃなくて凄く嬉しかった。自分も要らなくなった物は売らずに後輩や友人にあげてきたが、それで良かったんだなぁと思う。(たまに売ってた)
週明けには週末の釣果を報告しなくては!
・・・・
・・・・
・・・・
っで土曜日。
昼から荒川でブラックバスを狙うが・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
臭い〜!!何て言うかドブ川の臭いに負けて早々に退散、地元の酸素カプセルで休んで朝霞ガーデン(管理釣り場)に
・・・・
・・・・
・・・・
???「お兄ちゃんお兄ちゃん」
何かちょい悪風のおっさんが俺に話しかける。
俺「はい?何でしょうか?」
俺はオトナの対応をする。
・・・・
・・・・
・・・・
ちょい悪「このルアー、お兄ちゃんが落としたやつじゃない?」
・・・・
・・・・
・・・・
確かに数週間前に1個ロストしているが、もっとセレブなルアーだった、それに今日使っているのは自作のみだ!
俺「いいえ、違いますよ♪」
俺は素直に天使のような微笑みで答えた。
ちょい悪「そっかぁ〜拾ったけど俺使わないからお兄ちゃんにあげるよ!」
・・・・
・・・・
・・・・
俺「ありがとうございます!」
・・・・
・・・・
・・・・
今日はおじいさんに貰った竿に俺が作ったルアーで6匹ほど釣りました。
おじいさん、ちょい悪、親切にありがとう!
・・・・
・・・・
・・・・
誰かリールください。

0