俺は重い腰を上げ、帰ろうとした
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人混みを自転車を押し、歩いていると・・・・
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「秋葉原案内マップご利用くださ〜い」
という声が聞こえてきた
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ピンクのメイドさんである。
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観光地としての更なる発展を狙ったものだろうか?
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テレビでメイド喫茶というものを見たが、断言する
・・・・俺ならキャバクラに行く。
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という訳でそのメイドさんを無視、更に通りに歩を進める
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「秋葉原案内マップご利用ください」
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何人も居るのか、人件費は何処からでてるんだ?
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・・・・!!
き〜み〜がぁ〜居た、な〜つ〜は、遠いゆ〜め〜の中〜
そ〜ら〜に、消えてった、打ち上げ〜は〜な〜び〜
ダカダン!!ダカダン!!ダカダン!!ダカダン!!ダカダン!!ダカダン!!ダカダン!!ダカダン!!
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俺の心の奥底に長年眠っていたホワイトベリー達がヘッドバンキングを始めた
身長170cm、スラッとしたライン、クリッとした涼しげな瞳、スッとした鼻筋、艶やかな髪
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・・・・ビンゴである。
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参ったね、ビンゴだよ
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・・・・で、どうする?
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どうするか?
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あのルックスであの恰好でこの場所、相手は多分、百戦錬磨であろう
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どうする?
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俺はユニクロのハーフパンツ(ジャージ)に灰色のタンクトップが汗だくで変色、更に自転車用の靴でカチカチ変な音をたてて歩いてる、しかも不精髭
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どうする?
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勝算はあるか?
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つづく
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・・・・いや、嘘、ちゃんと書く。
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その間、ほんの数秒だっただろう、俺の脳はフル回転、アドレナリンとか色んなのがジャバジャバ分泌された
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どうする?
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!!!!
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「秋葉原案内マップご利用ください」
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「秋葉原案内マップご利用ください」
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「秋葉原案内マップご利用ください」
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この動き!!明らかにさっきの人と違う!!
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一点を見つめ、人が居ても居なくても一定のリズムでマップを差し出し、同時にインプットされたセリフを無表情で言う・・・・
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間違えねぇ、アレは石○電気かなんかが開発したメイドロボだな?
道理で完璧なスタイルとルックス訳だ
・・・・危ねぇ、チャクラがなかったら殺られてたぜ
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あぁ・・・・わかってるよ、何も言うな。
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謎のメイドロボで頭がいっぱいになった俺は、そのまま「NARUTO」を全巻買って帰った
・・・・結局赤字だった。

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