Come Back Johnny!

　　　　　ＣＡＮＮＩＢＡＬ　ＨＯＬＯＣＡＵＳＴ
　　　　

　南米にある「緑の地獄」と呼ばれるジャングルへ、ドキュメンタリー番組をつくる為にプロ中のプロの撮影隊４人が食人族の撮影に向かった！
　ところが！！　４人の消息が途絶えてしまう・・！！！

　４人の消息を調べるため、人類学教授“モンロー”らがそのジャングルへと救出に向うが・・・
　教授は4人の消息をつかむため、原住民と交流を図る・・・・
　
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
　ジャングルの奥地で発見されたのは、４人の白骨死体！と彼らの遺品だった・・・

そして、撮影済みのフィルムも残っていた。

　４人に起こった事件の解明と、彼らが撮影したドキュメンタリーで番組をつくる為に、そのフィルムを観ると・・
　　　　　　　　　
　　　　　
　
　そこに映っていたのは、４人が番組を面白くするために行った蛮行と、彼らが原住民たちに復讐され殺される様子だった！！！！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　最初は、より刺激的で面白いなら原住民を殺してもいい・・みたいなスタンスをとっていたＴＶ局も、さすがにこれは放送することを取りやめるのだった。
　　　　　　
　”本当に野蛮なのは食人族ではなく、文明人の方だ”というのを示唆して終わる・・


巷で言われている通り傑作！！だと思う。手ぶれで残酷シーンが見えづらくなっているのが逆にリアリティを出している。
　撮影隊がレイプした後の”女体串刺しシーン”、“妊婦が演じた堕胎シーン”、“野ねずみを生きたままバラすシーン”、“生きたまま小猿の脳を切断・食べるシーン”、“本物の大亀をバラすシーン”は衝撃的だ！
　　　　　　　　　　　　
　ちなみに女体串刺しシーンは、女性を自転車のサドルに腰掛けさせて、口に木切れをくわえさせて撮影されたものらしい。
　映画本編では“本物の映像”という設定になっている食人族のシーンが“ヤラセ”で、映画本編では“ヤラセ”とされている銃殺処刑シーンが実は“本物”！・・・と、実に奥深い。
　　← 本物の銃殺刑シーン
1981年 イタリア映画　監督 ルッジェロ・デオダート　製作 ジョヴァンニ・マッシーニ　脚本 ジャンフランコ・クレリチ　音楽 リズ・オルトラーニ　出演 フランチェスカ・シアルディ、ルーカ・バルバレスキ、ロバート・カーマン、ペリー・ピルカネン、サルヴァトーレ・ベイジル、リカルド・フュエンテス、ガブリエル・ヨーク、パオロ・パオローニ、ピオ・ディ・サヴォイア、ルイジナ・ロッシ
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　EATEN ALIVE !
　　　　　　

カナダとアメリカで毒矢で殺される事件が立て続けに起こる。

　主人公”シーラ”の姉”ダイアナ”は謎の失踪をとげていた。そして、ダイアナの失踪と毒矢の事件が関係あるらしい・・・毒矢の犯人が所有していたフィルムにダイアナの姿が！・・そして、そのフィルムにはニューギニアのジャングルでのカルト宗教「浄化教」の儀式がうつっていた！！！

　シーラは”マーク”という男を雇い、姉を探してニューギニアのジャングルへと行く。
　
　浄化教は人間の文明を嫌い、地球の自然を保護しようとする考えの宗教だが・・・その教祖”ジョナス”はダイアナら信者を従えて、ジャングルの奥深くにいるらしい・・・
　シーラらは姉に会う為にそこへ向うが・・・ジャングルは弱肉強食の世界で、・・さらに食人族も住んでいる為、生きて帰れるかはわからないところだった！！！
　果たしてシーラは姉を連れて無事帰ることが出来るのだろうか？？？

　
　　　　　　　　　　　　　　　　EATEN ALIVE
　

　邦題はイマイチなんで、どうせ面白くないだろうと思って観てみたら、、意外や意外！結構面白かった！！　普通に映画として面白いです。
　前半はゴア・シーンは少なめですが（猿が蛇に食べられるシーンとかはありますが）、後半は”生きたまま乳房を切り取られて食べられたり”とか”耳をそがれるシーン”とかゴア・シーン連発で、まさにエロ・グロ！！！　しかし、シーンによっては別の映画のフィルムからの使い回しも・・・
　ラストはガイアナ寺院の集団自殺事件を元にしている。
　
1980年 イタリア映画　監督・脚本 ウンベルト・レンツィ　出演 ジャネット・アグレン、ロバート・カーマン、メル・ファーラー、アイヴァン・ラシモフ、メ・メ・レイ、バオラ・セナトーレ
　　　　　　　　

　　　これで、あなたは全部私のもの・・・
　　　　　

　”Ｒ（エール）”という名の人気ロックスターに恋こがれる女子高生”シモーネ”は、Ｒにファンレターを送るが・・・・・
　いつまで待っても”Ｒ”からの返事が来ないことに悲しみと苛立ちを感じるシモーネ・・・
　彼に送ったファンレターの返事を直接本人から聞くために、家出してミュンヘンのテレビ局へと出かける。

　そこでついに憧れの本物のＲと会った彼女は、その場で失神してしまう。気が付くとＲ自身が優しく介抱してくれ、ＴＶ収録のリハーサルまで見学させてくれる。番組収録後、予定をキャンセルしてシモーネと共にテレビ局を後にするＲ。

　シモーネは夢見心地のうちにＲと２人でＲの別荘へと・・・・・
ここで憧れのＲと男と女の関係になったシモーネ・・・しかし、彼女を抱いた後、冷たく、自分を置いて仕事仲間のところに行こうとするＲに対し・・Ｒを止めようと、発作的に彼を置物で殴り殺してしまう・・・・・

　
　静まりかえった部屋に電動ナイフが響き、Ｒは解体されていく・・・・・
　　　　　　　　　　　
全裸のシモーネがＲを解体し、料理し、食べる様子が無言のまま描かれる・・・

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　愛の晩餐！！

　　　　　　これで、あなたは全部・・私のもの・・・・・

　その後、人前に姿をあらわしたシモーネは坊主頭になっていた。そして、家に帰ってきたシモーネだが、彼女のお腹の中には・・・・・

　　　　　　　　 ECKHART SCHMIDT "DER FAN"

　スターに恋してしまった少女が、彼を食べることで彼と永遠に一緒になる・・という陶酔した究極の愛が描かれている。（”Ｒ”にポイ捨てされそうになった”シモーネ”が、Ｒのことを好きすぎて食べてしまう・・。）
　実際にあった事件を元にした、という謳い文句だった作品。

　解体シーンは直接的なゴア・シーンは描かれていません。が、精神的に（かなり）くる作品で、衝撃的です。

　シモーネを演じてヌードも披露した”デジレー・ノスブッシュ”は、この後にアイドルとして人気が高まり、この映画の上映差し止めの訴訟を起こした、という話もあります。
　　　　　　　　　
1982年 ドイツ映画　監督 エックハルト・シュミット　出演 デジレー・ノスブッシュ、ボド・スタイガー他
　　　

　　　　　　　　　　　　　ホラー喰っちまったダ！
　　　　　　　　　　　　 MICROWAVE MASSACRE
　　　　　　　　
「ホラー喰っちまったダ！」という素晴らしい邦題の影響でカルト化している作品。
　建設業の作業員”ドナルド”は仕事の昼休みには妻”メイ”のつくったハンバーガーを毎日食べていた。しかし、その具は甲羅のついた蟹そのままである・・・
　ドナルドは妻のつくる手料理と、彼女の口うるささに悩んでいた。
ある日、口やかましい妻に対してキレたドナルドは酔った勢いで妻を殺害し、バラバラにして冷蔵庫に入れていたところ、間違って食べてしまったら美味かったのでカニバリズムにハマっていく・・・・・
　同僚には人肉ということを隠して食べさせたところ好評で、さらに美味い料理を究める為に、H目的で近づいてきた女性を次々と・・・・・
　　　
　ホラーだけどコメディ。
　料理がマズくて口うるさいので妻を殺すが酔っていたため覚えていなくて・・・次の日、電子レンジの中に入っている妻”メイ”の死体を見て・・「メ、メイ！」とか言って驚く始末。
　んで、どうしようって、バラバラにして冷蔵庫に入れるんだけど、次の日にはメイの料理と間違ってそれを口に入れてしまって・・「メイ、（料理）美味いじゃないか！」って驚くが・・それはメイ本人の肉という・・・
　で、仕事の昼休みに同僚に食べさせたら、「美味い！！クセになる味だ！」って。・・・・・そんな感じでコメディなんだけどブラックで笑えるかどうか・・・とにかく何か変な映画です。

1982年 アメリカ映画　監督 ウェイン・バーウィック　原作 クレイグ・マックラー　脚本 トーマス・シンガー　美術監督 ロバート・バーンズ　編集 スティーヴ・ニールソン　撮影 カレン・グロッスマン　音楽 リーフ・ノーバース　出演 ジャッキー・ヴァーノン、ローレン・シェイン、アル・トゥロープ、クレイアー・ギンズバーグ、シンディ・ガント、ジョン・ハーモン

　　　CANNIBAL HOLOCAUST : CANNIBAL VS COMMANDO
　　　　

　　　　　
　　　　　 ↑ 食人族 VS コマンドー

　議員の娘”サラ”と探検隊（小隊）は南米のアマゾンのジャングルへ行って行方不明になっていた。
　政府の命令で、コマンドーたちが小隊とサラの行方を捜すためにアマゾンのジャングルへ！
　しかし、このジャングルには”沼族”や”シタ族”といった食人族がおり、どんなタフガイでもジャングルに入って生きて帰ることは難しいと言われている。
　そこで、コマンドーたちは、地元で最も腕のたつガイド”ロメロ”に協力してもらうことに。
　ロメロとコマンドー達は、サラたちの行方を追ってジャングルへと入っていくが・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　食人族３
　　　　　
　「プレデター」の、相手が食人族になった、という感じの作品。アクション＋ホラーで・・。
　コマンドーの１人”クルーガー”がとち狂って、１人で食人族の呪術師の首をとりに行ってしまった時、普通は見捨てるだろうけど（行けば死ぬ確率が高い）コマンドーのボスが「クルーガーは俺の部下の１人だ」と言ってクルーガーの後を追って行ったのはグッときた。（この映画でグッとくるとは）
俺もこんな上司を持ちたかったもんだ。また、俺自身こんな上司にならんといかんなぁ、と思ってしまう。
　結局、コマンドーも食人族もたくさん死ぬ。この映画を観て、人間同士が争うって事は本当にバカバカしいことだな、と思った・・（感想が幼稚でスマン）
　　　
2004年 イタリア映画　監督 マーティン・ミラー（ヴィンセント・ドーン）