悪魔のサンタクロース
SILENT NIGHT
DEADLY NIGHT
"サンタクロースが人を殺しまくる!"という問題作!!
クリスマス・イヴの夜・・・ビリー少年は両親をサンタクロースの格好をした殺人鬼に惨殺された・・・・・・

その恐怖の記憶を脳裏に深く刻んだまま彼は孤児院で育つ。が、他の子供達と違い、サンタクロースを怖がるようになっていた。
ビリーは、”自分の目の前でサンタクロースに両親を殺されたショック”がトラウマになっていたのだ。
また、クリスマス・イブに"おじいちゃん"に言われた"サンタは良い子にはプレゼントをあげるけど、1年に1度でも悪い事をした悪い子はこらしめるんだ”という言葉が頭に焼きついていた・・・・・
ビリーは弟と共に孤児院で育てられるが、ここの院長は厳格な人。ビリーは院長から「エッチな行為をすることは悪い事」(ビリーの頭の中で、母親がサンタに上半身裸にされ惨殺された光景がフラッシュバックされる)、「悪い事をした人に罰を与えるのは良い事」などと教えられる。
月日が流れ・・・・・ビリーは立派な青年になっていた。そしてビリーはおもちゃ屋さんで働き始める。
ビリーは真面目に一生懸命働き、店長からも気に入られるようになっていた。だが・・
やがてまたクリスマスが近づいてくる・・・
クリスマス・イヴ・・・仕事先でサンタクロースの役を引き受けたビリー。
サンタにトラウマを抱えるビリーは・・・。サンタの衣装を着た彼に戦慄が走る!
何が起こったのか!? その時から彼は別人のように豹変した!あたかも彼の記憶の中のサンタクロースの如く殺人鬼となって!
”ビリーが好意を寄せていた女性”と”彼の(嫌な)上司”がエッチな事をやり始めているのを目撃した彼は・・・先ず上司を殺害、そして好意を寄せていた女性も殺してしまうのだった・・・・・サンタクロースの姿で・・・
そのまま、その場に居た"おもちゃ屋店長"たちも殺害!
さらにHな行為をしていたカップルのいる家に侵入・・・カップルを殺害する!

ビリーは"Hな事するのは悪いことで、それに罰を与えるのは良い事。そしてサンタクロースは悪い人をこらしめる”と思い込んでしまっているのだ。
その頃・・次々に起きる殺人事件に警察も動き出す。
ビリーは更に殺人を重ねる・・・いじめをしていた男も殺してしまうのだった・・
そして、「本当に罰せられるべき人物は孤児院の院長だ!」と思ったビリーは、院長をこらしめる(殺す)べく、孤児院へと向かう・・・・・
その頃、警察はビリーの行動を察知し、孤児院に先回りしていた。
孤児院に現れたサンタ姿の男・・・警察はその男を射殺! だが、ビリーだと思っていたその男は・・・今年のサンタ役の神父だった(この人違い殺人はちょっとショッキングです・・)。
そうこうしている間に本物のビリーが孤児院に現れる! 先ずは見張りの警官を殺害し、弟の手招きもあり、孤児院の中へ・・・
そして、「悪党!」と叫び、院長に斧を振りかざすが・・・!!
そして・・ラストは何とも"もの悲しいラスト"・・
1984年 アメリカ映画 監督 チャールズ・E・セリアーJr 出演 リリアン・チャービン、ロバート・ブライアン・ウィルソン、ブリット・リーチ、トニー・ネロ、ギルマー・マコーミック
サンタクロースが人を殺すというインモラルな内容から全米で上映禁止をくらいまくったという作品。
ですが、ツッ込み所も満載で、、たとえば冒頭のビリーのおじいちゃんは何だったのか?結局最後まで何の説明もなく、ほったらかしです・・
トラウマから抜け出せなかった少年の悲しい運命を描いています(あんな経験したら誰でもトラウマになるはなぁ)。
院長が教えた"エッチは悪い事" "悪い事した人に罰を与えるのは良い事"という教えを鵜呑みにして信じているので、基本的には素直でイイ子ではある。
しかし、Hな事しただけで殺すというのは・・そして最後、"本当に悪い悪党は院長”という結論に達し、院長を殺害しに行くのだが・・・院長は確かに厳格で冷たいところもあるけれど、ビリーのような孤児たちの面倒を見ているのだから、本当の意味での悪党というわけでもないと思うのだが・・・
ラストはもの悲しいですね。兄の死を弟が見ていたわけですが・・・
この作品には続編があります。

2