本日、アンコン全国大会が新潟であった。私は隣県まで
来ているのだが、残念乍らバンド指導の仕事があり、聴き
に行く事が出来なかった。
昼過ぎ、バンド指導中に携帯が鳴った(私は合奏中、い
つも携帯の電源を切るのだが、昨日と今日は何故か電源を
入れたままにしていた)。
電話はS高校副顧問のN.Ka氏からだった。携帯に出た瞬
間、切れてしまった。電波状態が悪いのかな? でも私は、
直感的に良い結果を予感した。果たして、S高の木管アン
サンブルは金賞だった。
それを聞いた瞬間、Fu氏(◯華女子高)のお顔を思い浮べ
た。実は、本番一日前の昨日、◯華はホールを確保してい
た。しかし、S高は確保出来ていなかった。全国など予想
もしていなかったので、新潟の準備など、何もしていなか
ったと思う。
S高の全国を「21の会」ML上で知ったFu氏は、わざわざ
S高のK.Ta氏に電話を掛けて、「練習会場は確保しています
か? もし良かったら前日、練習会場を確保しているので
一緒に練習しませんか?」と声を掛けて下さったのだ。
ある意味、ライバルでもある他校に、敢えてお声を掛け
て下さるというその心の広さに私は大きな感動を覚えた。
そのお蔭でS高は全国金賞を獲る事が出来たと私は確信し
ている。S高の全国はFu氏のお蔭だ! 間違いない!
Fu氏に金賞グランプリを! (因みに、◯華女子高は銀賞
だった。但し、全国大会2年連続出場だ! 素晴らしい!)
私は、上記の話を今日、指導した高校の生徒さん達に披
露した。「仲々、出来る事ではないよ! こうした広い心
を持った指導者に教えてもらっている生徒さん達は、本当
に幸せだよね。コンクールの舞台上では正々堂々、競い合
うが、オフステージでは様々、協力し合う、仲良くすると
いうのが我々、『21の会』の基本的な姿勢であるが、今回
のFu先生のなされた事は、本当に感動的な話だと思うので、
是非、皆さんにお伝えしたい。そして、将来、皆さんがバ
ンド指導者になられた暁には、是非、こういう指導者を目
指して下さい」と。


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