先日(11/24 Sun.)、大阪城ホールにおいて、
パレコン(マーチング)全国大会が開催された。
私は午前の中学校の部を全て聴かせて頂いた。
その時の印象を幾つか述べてみよう。
1. 全体的に音楽的レベルが落ちている。
昨年も技術の低下を感じたが、今年は更に落
ちてしまっている事に愕然とした。昨年はまだ
3〜4校、素晴らしいな!と感じた学校があっ
たが、今年は残念乍ら、存在しなかった。
2. それ程、高くないレベルで競い合っている。
先般、同コンテストの四国大会の審査員をや
らせて頂いた事もあり、今回、審査員のつもり
で、全ての団体を100点満点で採点し乍ら、
聴かせて頂いた。
私の採点では、85点以上はゼロ、80〜84点
が3校、あとは軒並み60〜79点の間にひしめ
き合っていた(59点以下も数校、存在したが)。
順位を付けるのが、とても難しかった。今大会
は審査員泣かせであったのではないだろうか?
3. 人数の多い団体が高い評価をもらっていた。
人数の多い学校が、ほぼ金賞を得ていた。少
人数で頑張っている学校も在ったが、銀賞であ
った。これは、とても残念だった。
4. マーチングに(教師の)指揮者は必要?!
「マーチングに指揮者は必要?!」という事を改
めて、考えさせられた。関東地方のほとんどの
学校に、指揮者が存在した。ドラメ(生徒)が
居るのに、である。
しかも、その指揮振りが、、、あ〜〜〜〜〜〜、
5. 観客が少なかった。
中学校の部は例年、観客が少ない(小学生の
部も同様に少ないだろう)。今年は更に少なか
った様に思う。とても残念だ。
マーチングは全国的に見ても、取り組む学校
が激減していると思う。吹奏楽を愛好する人を
増やすには、マーチングは最適である。しかし、
やっている側は大変である。「働き方改革」を
契機に、止めてしまった学校がかなり存在して
いる。
このままだと、日本の吹奏楽文化・マーチン
グ文化は衰退の一途を辿るであろう。何とか、
しなければ!

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