やっぱり「歌好き」としてはねぇ。見ちゃうわけよ。
で、今回の「紅白」。
けっこうシャレにならない事情で、余裕ぶっこいてるヒマなんかないのに。
結果として流れとして「新潟震災復興」がテーマになったこともあってか、
地元の小林幸子を大トリにもってきた時点で、
まさか「赤組敗れる」とはできないわけです。
そんなわけで最初から「赤組」優勝が決まっていたと思います。
それは別にいと思うんですよ。だた、そもそも「紅白」であるだけで
「歌合戦」をする意味ってないと思うんですけどね。
皮肉なのは、
視聴者からのインタラティブ投票は「白組」の方が優勢で
しかもそれが「僅差」でなく「かなりの差」をつけていたことから見ても
実際のところ、面白くよかったのは「白組」だったんですけどね。
だって「白組」の方が明らかにバラエティに富んでたもの。
氣志團にマツケンサンバに、nobodyknows+がしっかりとお祭りってことで
盛り上げて(特に氣志團は他にもいろいろと各歌手のもりあげを
積極的にやってたなぁ)、
アイドルは w−inds. が一手に引き受け。
バラードは平井堅と河口恭吾がしっかりと歌い上げ、さらに演歌勢が歌う。
さらに04年の最強話題「アテネオリンピック」のテーマソングで
お茶の間の耳に否応無しに響いた ゆず。
企画的なものも、今更のハロプロより
ゴスペラーズをクールファイブ化して歌った前川清の方がよかったもんな。
それに比べて「赤組」ってかろうじて大塚愛と中村美律子だけじゃない?
お祭り感覚で盛り上げようとしていたのって。
あとはなんかみんな「聞かせる」を重視しすぎかなぁ。
ちょっと暗かった気がした。
ちなみにてんで拍子抜けはハロプロ。
あとドリカムだって「ユーロ2004」の曲もあったわけで、
盛り上げる部分もあっただろうに・・・
その代わりに上戸彩と美少女クラブ31のオスカープロが躍進してたかな?
個人的には、一青窈の「ハナミズキ」と倉木麻衣の「明日へ架ける橋」が
聞けたのはよかったけどね。
たしかに「新潟震災」をおもって明るく「お祭り」なことを
自粛したのかもしれないけど、
(ホントは多分アレのせいだと思うんだけど)
元気付ける意味であれば「お祭り」要素は重要だと思うんだけど。
美川憲一のややしんみりしたムードになりかけるところを
「暗くなるから」とドハデ衣装(でもマツケンには負けてたけどね)を
使ったように「紅白」はやっぱり「明るくげんきでハデ」でなくっちゃ。
個人的には五木ひろし と森進一、細川たかし は、
ちょっと残念だった。
みんなちょっと「演歌」を意識しすぎてる、
いや「演歌」に引っ張られている気がするんですよね。
彼らは「演歌」じゃなくって「歌謡曲」をやってほしかった。
最近、なんか歌の世界って「Jポップ」と「それ以外」って
カンジなんですよね。そしてナゼか「Jポップ」以外は全て
「演歌」ってカンジなんだよね。
そうじゃないと思うんですよ。
「Jポップ」と「演歌」の間には本来「歌謡曲」があるはずなんです。
そして彼らの歌う歌は、間違いなく「演歌」じゃなくって
「歌謡曲」なんですよ。
細川たかし にはマツケンに対抗できる
「明るいお祭り」な曲をやってほしかったもんなぁ。
バックに花柳社中をそろえてさ。
五木ひろし だって堀内孝雄ばりの「歌謡曲」でイケるはずだよね。
そもそもここのところハロプロといっしょにやったりしてんだもん。
そして森進一。
今回の曲って製作者の名前見ました?
作詞がZARDの坂井泉水で
作曲が倉木や愛内里菜の楽曲提供で知られる大野愛果なんですよ。
もうモロ、エイベックス!
ならば代表曲の「冬のリヴィエラ」のように「歌謡曲」でいってほしかった。
でもその曲は「演歌調」・・・
もったいねぇ!
(ところでZARD版もきいてみたいよね)
なんでそんな型にムリヤリはめるんだろ?
なんかムリさせてるって気がする。
けっして「Jポップ」の対義語は「演歌」じゃない。
そう思うんだけどね。
そう言う意味では最近の 前川清 は数少ない「歌謡曲」の歌手だと思う。
数年前の 福山雅治 の楽曲提供だった「ひまわり」だって
けっして「演歌」じゃなかったよね。
今回も「そして神戸」をゴスペラーズを従えて「歌謡曲」してたよね。
これをもっと見習ってほしい。
「演歌離れ」がどうのこうの言うけど、
間にあるはずの「歌謡曲」を踏まえて
きちんとした段階を踏んでいけば大丈夫だと思うんだけどね。

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