明日はイタリアVSオーストラリアですか。
おぉっ!
いうなれば
ユベントス(リッピ)VS PSVアイントホーフェン(ヒディング)
というまるで欧州チャンピオンズリーグな試合じゃないですか。
ということはおそらく今大会でもっとも
ヨーロッパ最先端な試合が見れるかも?
つーか、この両者。
どちらも欧州CL優勝経験監督。
たしか今大会で、欧州CLのトップレベルの試合をしたことのある監督って、
この両者だけじゃないでしょうか?
チャンピオンズリーグファンは必見です。
つーかね。もうまんま、欧州CL決勝戦じゃん。
ハイネッケンのCMとともに、ドイツのカイザースラウテルンで
行われる決勝。
もういっそ、入場曲は「UEFA Champions League Anthem」で行ってくれェ!
ワールドカップ決勝より
決勝らしいすばらしい試合となるでしょう。
今大会で、唯一見るべき価値のある試合だと思います。
ちなみにワタシの決勝進出チーム予想は最有力はイングランド。
次点がイタリア。
大穴はポルトガルとドイツ。
優勝はわかりません。
最後はまさしく、運もありますし、それまでの状況もあるからです。
とりあえずファイナリストを予想します。
まぁヨーロッパ勢しか興味ありませんし、
南米は眼中にないので。
ヨーロッパ視点として。
理由は。
じつは、90年以降サッカー界は大きく変わったといってもよいんですね。
というのもこの時、イタリアにあのアリゴ・サッキが登場し
それまでのたったひとりのスーパースターに引っ張られる
シンプルなサッカーから
システム、と戦術を活かしたチームサッカーが登場するからです。
いまや、普通に語られる「オフサイドトラップ」や
「ラインを上げる」「ゾーンプレス」「プレッシングサッカー」など、
これらはすべてサッキ=ミランが世間にしらしめたモノ
といってもよいでしょう。
ちなみにコレ以降、88-89、89-90年のミランの連覇以降、
欧州CLでは連覇が存在してません。
いやチームだけでなく、同一リーグの連覇すらないのです。
ちなみにワールドカップというかナショナルチームは
基本的にクラブで流行ってから、それらを使い始めるという性質があります。
世界的に言えば、ブームはワールドカップで起こるのではなく、
クラブで起こるものです。
例外は日本だけです。
また「ボスマン判決」の存在も忘れる事は出来ません。
日本ではピンとこないでしょうが、これはすごい重要な事です。
で、話を戻して。
この欧州CLとUEFA杯の結果とワールドカップの決勝進出チームを
照らし合わせるとある一致が見られます。
前述の通り、クラブの世界で88-90の頃に起こったという事は、
ワールドカップへの影響は94年大会になります。
ではワールドカップ94の決勝進出チームを見てみましょう。
イタリアとブラジル。
まず前年の92-93シーズンを見てみましょう。
で、この時の欧州CLの決勝進出チームは
ACミランとオリンピック・ドゥ・マルセイユです。
ちなみに優勝は(今のところ)マルセイユ、ミランは準優勝です。
次にワールドカップ開催年の93-94で、
この時の欧州CLの決勝進出チームは
ACミランとバルセロナです。
優勝はミランで、準優勝はバルセロナ。
で、UEFA杯の93-94の優勝はインテル・ミラノです。
そうイタリア勢の国内クラブの安定した力量がそのまま
ファイナリストに名を連ねたといってもよいでしょう。
次にワールドカップ98の決勝進出チームを見てみましょう。
フランスとブラジル。
まず前年の96-97シーズンを見てみましょう。
で、この時の欧州CLの決勝進出チームは
ボルシア・ドルトムントとユベントスです。
ちなみに優勝はドルトムントで、準優勝はユベントスです。
次にワールドカップ開催年の97-98で、
この時の欧州CLの決勝進出チームは
レアル・マドリーとユベントスです。
優勝はレアル・マドリーで、準優勝はユベントス。
で、UEFA杯の97-98の優勝はまたしてもインテル・ミラノです。
しかしファイナリストには名を連ねていません。
実はこのデータ、まず穴がありまして(笑)、
イタリアには当てはまりにくいんです。
というのもイタリア勢のCL、UEFA杯の決勝進出回数が多すぎるのです。
欧州CLは91-92シーズンから7シーズン連続で決勝進出。
90-91年を除けば、なんと88-89シーズン以降9回の
ファイナリストになっているのです。
もっともそのうち95-96シーズンから3シーズン連続はユベントスで
監督は今の代表監督のリッピです。
さらにUEFA杯に関しては88-89シーズンから98-99シーズンまで
実に95-96シーズンを除いて10回もファイナリストなっているのです。
さてこの98シーズンのフランスは
70年代から、この大会を想定してか
国家レベルで選手を製造・育成してきたのです。
あのジダンですら、育成というかたちで出て来た選手です。
で、そう言う風に作り上げたチームと選手だからこそ
ファイナリストになったのです。
さらに、例外的なのがホームアドバンテージ。
ホームのチームは時として想定外の結果をたたき出します。
それは前回大会の韓国や日本などをみても明らかでしょう。
気を取りなおして。
ワールドカップ2002の決勝進出チームを見てみましょう。
ドイツとブラジル。
まず前年の00-01シーズンを見てみましょう。
で、この時の欧州CLの決勝進出チームは
バイエルン・ミュンヘンとバレンシアです。
ちなみに優勝はバイエルン、準優勝はバレンシアです。
次にワールドカップ開催年の01-02で、
この時の欧州CLの決勝進出チームは
バイヤー・レバークーゼンとレアル・マドリーです。
優勝はレアル・マドリーで、準優勝はレバークーゼン。
で、UEFA杯の01-02の準優勝はボルシア・ドルトムントです。
(優勝は小野が在籍していたフェイエノールト・ロッテルダム)
そう94年大会同様、直近のドイツ勢の国内クラブの安定した力量が
そのままファイナリストに名を連ねたといってもよいでしょう。
さて98年の例外もありますが、
このデータからいくと
前年の04-05シーズンの欧州CLの決勝進出チームは
リヴァプールとACミランです。
ちなみに優勝はリヴァプール、準優勝はミランです。
そして本年ワールドカップ開催年05-06、
この時の欧州CLの決勝進出チームは
アーセナルとバルセロナです。
優勝はバルセロナで、準優勝はアーセナル。
で、UEFA杯の05-06の準優勝はミドルスブラです。
(優勝はスペインのセビージャ)
そう94、02年大会同様、直近のイングランド勢の国内クラブの
安定した力量が
そのままファイナリストに名を連ねると予想できるといってもよいでしょう。
ここで「ボスマン判決」。
いわゆるヨーロッパ圏域の選手は全て外国人ではないという規定。
(ぶっちゃけるとね。ちょっと実際は違うけど)
96年以降この判決により、イタリアやイングランド、スペイン、
フランス、ドイツなどは同国人以外が多くなります。
そんななかで、この欧州CLやUEFA杯の結果は重要です。
というのも、こういうチームにはそんな状況にもめげずシッカリと
同国人がスタメンに、そして代表にはいっているからです。
つまりいまや世界最高峰の舞台である欧州クラブ選手権で
活躍できる高レベルの選手が育っていると言う事です。
それがイングランドを、推している理由です。
ちなみにそんなイチオシのイングランドがいよいよ今夜です。
さぁどんな試合をしてくれるか?
負けたら、データ崩壊です(笑)。
ワタシ、赤っ恥です。
続いて。
イタリアは、ワタシが好きだからってのもありますが(笑)、
例の不祥事です。
82年の優勝時も国内で色々とスッタモンダあったそうです。
だからこそ、危機的状況だからこそ
代表がメンツをかけて奮起して戦い抜いたと思います。
これをそのまま当てはめました。
さらにいえば、もっともクラブ監督として現役に近いという部分もあります。
トラップも近かったですが、
リッピはサッキの時同様、優勝などを経験していたチームから
すぐに就任と言うのもあります。
選手もあまり出場しないと試合感が鈍るのと同様、
監督もどれだけトップレベルの世界に
現役で関わっているかが重要と考えます。
でもこれは、ちょっとイタリアびいきです。
では大穴としたポルトガル、ドイツは?
ポルトガルは今日の結果次第なんですが、
それは次回で。

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