今日は今年6回目(通算14回目)の観劇となる
「劇術工房 夢幻月」の「木霊の森〜いつか行ってみたい場所」を
観にいってきました。
終幕後に感じたのは、
すばらしいジュブナイル小説を読ませていただいた。
そんなカンジの舞台でした。
観劇後、清清しい気分になる作品。
序盤の鉄塔への表現は、ブラッドベリの「火星年代記」の
フレーズ(「ロケットの夏」とかね)を思い出すような作品でした。
鉄塔という人工物なのに郷愁を誘う中で
自然物として溶け込むような世界観。
ほのかにカンジさせる社会的なメッセージ性、
さらに伏線をすべて解きほぐしたことには圧巻でした。
シンプルなシナリオでも、
けっこう張りまくった伏線ってすべて解決できずに終わることが
(自分らの稚拙なTRPGシナリオも含めて)多いだけに関心しましたね。
演じられた役者さんの演技力もすばらしい。
個々のキャラクターも魅力的だったんだけど
特に魅力的だったのが、
実際には登場していないキャラクターの存在感を演技で表現しきったこと。
ここまで活き活きと登場していないキャラを
登場しているキャラで表現されたのは
他の舞台でもちょっとなかったかもしれない。
キャラの関係が「とんがり帽子のメモル」を思い出したのね。
ダブルヒロインだったメモルとマリエルの関係のような、鈴と橡野の関係。
鈴と美樹も同作のマリエルとシンシアのようなカンジだった。
そんな3人の個々の友情ものとしても極上の作品だったと思います。
音響(SE)も芝居の邪魔をせず、心地よく響いてよかった。
なんていうんだろ?
カフェの中で心地よく流れるBGMってカンジでね。
BGM(SE)なしの静かな芝居もいいけど、
ワタシとしてはうっすらとでもいいから、音がある方がスキなのでね。
さらにライティングもすばらしかった。
天プラのような大舞台じゃないので、
どうしても舞台の場面転換がしにくいんだけど、
鉄塔や小川など、それを上手くライティングでこなしていた。
シメの真夏さんを大樹に見立てるような表現もグッ。
個人的には、美樹も橡野さんに会えればよかったかな?
とも思うけど、それはヤボなのかもね。
きっと歳をとっても続いていくであろう鈴と美樹の関係。
それを見守るであろう橡野。
こういう作風に弱くってね。
しかも最近特にこういう作品に飢えていたので
すぅっと染み込んでいきました。
「りゅうたま」の参考になるよ。
こういうシナリオ、やりたいな。
この舞台は再演らしいので、初演時がどんな風だったのか
知らなかったのが残念。
(この後から観劇をスタートさせたんですよね、ワタシ)
ちょっとエラソーな内容で、関係者の方ごめんなさい。
十分、堪能させていただきました。
満足、満足♪
ミーハー全快で ちょっと支離滅裂な内容になっちゃったかな?
今回はあっさりさっぱりと簡潔にしたかったんだけど(笑)。
コトバ足らずな部分もあるかと思いますが、ご容赦を。m(_ _)m
しかし、観劇者多かったですね。
なんでも小さいキャパに(スミマセン!)30人も入ってたとか。
なんとなくソレがうれしく感じてしまいますね。
そして、ワタシの予想が正しければ、隣に座られていた方々は
先週観劇した銀仮面団の方々だと思います。
さすがに声をかけるのも、ナンだからかけられなかったけど。
(顔見知りじゃないもんね)
その代わり(?)、夢幻月の音響担当のリッキーさんとは会話も出来ました。
前日なのにムリなお願いをしてお手数おかけしました。
m(_ _)m
(今考えるとよく、あの観客の多さで前日にチケット取れたもんだ)
しかも、体のことまで気にしていただきありがとうございました。
こんなすばらしい舞台を見たら、体調不良も吹っ飛びますよ。
今度の観劇時には、キキさんや真夏さん、
しっぽサンにもお声をかけたいものです。
年内の次の観劇は・・・
予定では11月か12月のソフトギア関係になるかな?
でも12月の観劇は過去2年、すべて行けなかったりするので、
心配だな。

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