いや、今日はウィリアムスやなくてベックのほうね(苦笑)。昨日とのジェフつながりで懐かしい一枚(2枚組)を聞いてみる。
このライブはいつ聞いても格好よい。もちろんロッド入りのJBGも捨てがたいわけだが、、、あと高校生の小生が「トーキング・モジュレーター」なるエフェクターを初めて認識したのはこのアルバムである。S・ワンダーのカバー曲「迷信」では強烈なTalking Modulatorプレイが炸裂。ベックやエアロスミスのジョー・ペリーはこいつで脳波をやられた、という噂も当時あったのでは(苦笑)
ソロのライブでこれが使いたくなりダンエレクトロが出しているFREE SPEECHなる小型のTalk Boxを買ってみたがこいつがハズレ。
もともとトーキング・モジュレーターはギターアンプの出力からBOXのなかのスピーカーを鳴らし、チューブを伝ってやってくるギターの音を口の中で声と混ぜて変調しながらPAのマイクで拾う、とうい形式で、使っている間はシールド接続が別ルートになると言う煩わしさがあった。また上に書いた「脳波をやられる」と言うのもアンプでドライブされた音波を直接口から頭蓋骨に伝える、ことからきているように思われる。
上のダンエレは宣伝文句によると「マウスチューブからのギターサウンドを、PAマイク(ボーカルマイク)でピックアップする方法しかない、一般的なトーキングモジュレーターとは異なり、マウス・チューブに付属されたセパレート・マイクを使用し、ご自身のギターアンプからトーキングサウンドが出力可能な、お手軽かつ画期的なトーキング・エフェクター」とのこと。確かに小型・軽量でお手軽である。値段も手ごろだった。
しかし「はずれ」だった理由は内臓アンプが非力すぎるのと、BOXの防音構造が十分でなくBOXから漏れる音が多く、相対的にチューブに伝わる音が小さくなること。そのため、これを使っている間は全体の音量を上げてやらなくてはならない。従って普通にスタジオや自室などで練習する際は容易にハウリングを起こす(キーンという嫌な音が出る)ため、かなり綿密かつピンポイントなセッティングが必要になってしまう。ライブハウスでは数分使うだけのこのエフェクターのために、15分以上もかけてハウリングを起こさないセッティングを探す作業をやらされる羽目になる。
つまり確かにお手軽に楽しめるのだが、軽量級ゆえのウィークポイントがあるということですね。エフェクターマニアとしてはどうしても「使える」一台が欲しい、かといって従来式のではこれまたセッティングが煩雑、ということで見つけたのがロックトロン社の"BANSHEE"。マイクは付いていませんが、アンプ内臓なのでダンエレ同様、普通のエフェクターと同じように接続できます。
ダンエレのよりずっと大きくて重いし値段も高いのですが、米から直接通販で買うとお安めに買えました。自室や個人練習スタジオでもハウリングしない。内臓アンプ出力が大きく、防音構造が良いのでしょう。そのうち使おう、と思ってあまりに重いのでソロ・ライブではまだ使っていません(苦笑)。あほですな

。まさにエフェクターバカ一代の顛末でした。ちゃんちゃん

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