一ヶ月ぶりの更新です。サボっててすみません。今年も宜しくお願いします。Qちゃん、頑張っています。目を覚ましてほしいな、楽観視は決してできませんが。
一方で進行性の癌で闘病中と伝えられ、家族へのチャリティーもネット上で行われていた元ジャパンのミック・カーンが昨日亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします。
以前にも書いたのですが、高校生からずっと「隠れジャパン」でした。何も隠れることは無いんですが、当時やはり「ミュージック・ライフ」を読む女子が聴くバンド、という確固たるイメージがあり、「ジャパン大好き」とは言い出しにくい雰囲気がありましたねえ。本国では全く人気が出ず、日本でのみ成功したアイドルバンドという感じでした。三枚目「クワイエット・ライフ」から化けはじめ大進化を遂げます。しかし1枚目、2枚目の猥雑な感じもいいですねえ。
岩倉で軽音の先輩のゴンベさんがやってらしたレコード店(CDの登場する前のことです。念のため)で82年作の「錻力の太鼓」を予約注文したとき「いや、実はジャパン好きでして・・・」とゴンベさんに告白したのですが、このアルバムを聴いた尊敬するゴンベさんから「結構面白いことやってるやん」と言ってもらい、晴れてカミングアウトしました。「錻力の太鼓」はジャパンの到達点としての大名作で、今聴いても無茶苦茶格好いいです。サウンドの要は何といってもミック・カーンのうにょうにょフレットレス・ベース。僕にとってフレットレスといえばミックカーン。変態ですねえ、大好きです。
エキゾチックな顔立ちなのでカーンというのは本名でインド系なのかな?とずっと思っていたのですが、この機会にWikiってみると本名はアンソニー・ミカエリデスで、当時英国領だったキプロスの出身だそうです。デビュー当時は真っ赤な髪の毛が良く似合い、ひょっとしたらデヴィッド・シルヴィアンよりも女の子に人気があったかも。
下の映像はライブ作品"Oil on Canvas"からのもので、このヴィデオは長らく廃盤だったのでダビングしたVHSを大切にしていたのですが、2,3年前にベスト・オブ・ジャパンというタイトルで出たDVDに丸ごと収められており、狂喜してゲット。ミックの変態プレイと身体を殆ど動かさずに「つつつつーー」と横方向に動くステージング=変態カニ歩きが堪能できます。ファンはマスト・アイテム。このツアーのギタリスト、映像では面長の研ナオコが弾いているように見えますが、違いますので念のため。
しかし年末の牛心隊長といい、ミュージシャンの訃報が続きますなあ。デビシルと同い年のハタチでデビューしてるので、僕とほぼ同世代の享年52歳。若すぎます。切ないなあ。
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