最近ミラーレスの影に隠れて隠遁生活を送っているが、当初はGRdegitalの正当後継者として散歩の友に参拝の礼でお迎えしたのが今回登場するP7100だ。
Pシリーズになってからニコンのハイエンドコンデジはかつての好敵手だったパワーショットの完全な格下扱いになり下がっていた。いや、それどころかパナソニックより下に見られるという体たらく。
メシアの復活を!全世界のニコン信者の祈りについに重い腰が上がった。そして天から使わされたというか地獄の蓋が開いて出てきたというのが正しいというか、まぁそれがニコンが万を辞して送り出したP7000だ。ボディは巨大化し軍艦部にはダイヤルを三つ奢ったその姿にニコ爺はひれ伏すのだ。そうニコンのハイエンドはユーザーに媚びを売らず、あくまでユーザーを威圧し睥睨すべき存在なのだ。
しかし私にはあと一歩押しが弱く見えた。ストレッチされた分お顔が間延びしてるのだ。見た目も気にするお馬鹿さんなのだ。
しかしマイナーチェンジモデルの7100は一気に格好良くなった。外観で目立つ違いは正面にはい父されたダイヤル。これひとつで空間が埋まり顔が引き締まった。そしてこのデザインは役割こそ違うがRFNikonのフォーカシングダイヤルを連想させるオールドファンには嬉しいものだ。
改めて見ると、5ダイヤル、2ファンクションボタンの大判振舞い。タッチパネル操作に逆行するアナログ仕様。メカメカしたスタイルにグッとくる。首から提げるとダイヤル、ボタン、ファインダーがぎっしり並んだのが見れる、これでご飯三杯はいけそうです。
ハイエンドだけあってメインダイヤルのクリック感が素晴らしくて意味もなく回したくなる。その分、他のダイヤルとのフィーリング差が著しいのは残念だけど、コストかかるからねえ。
もはや絶滅危惧種に指定されている光学ファインダー搭載モデルなのもポイント高い。EVF性能が上がったため光学ファインダーは分が悪い。それでもカメラを振った時など一瞬反応が遅れる電子式に対して光学式ではそれは起こらない。何より、アイレベルで構えたときの気分は光学式のほうがその気にさせてくれる。嗜好品としてはまだまだ捨てたものじゃないです。
なんだかんだ言って結局ノスタルジックなスタイルがお気に入りなのだ。

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