カメラのキタムラで500円均一のジャンク箱に転がっていたのがソニーのサイバーショットDSC-H1だ。そう書くといかにも知ってそうだが、全然「知らなーい」のだ。
510万画素に2,5インチ液晶とくれば、大ヒットしたTシリーズの部品を使って仕上げたのかと邪推してしまう。何でも2005年6月発売だそうだ。
同時代のライバルはミノルタのDiMAGE-Z5、キヤノンのPowerShot S2でしょうか。何故かこの2台は知っているのにDSC-H1は記憶にない。多分、当時はなんだかんだ言いつつもカメラメーカーのデジカメに肩入れしていたんだろうね。
高額12倍ズーム、単3電池駆動など仕様もほぼ同じ。デザインは個人的にはミノルタが好きなんだが、このH1もオーソドックスながら手堅くまとめられてる。
手に入れて初めて分かったのが、他の2台が単三電池を4本使用するのに対して、本機は2本で駆動すること。しかも撮影枚数はH1が倍となっている。この差は大きい。一次電池のデジカメを持ち出すときは保険に予備バッテリーを持ち出すことが多いからだ。スタミナソニーの面目躍如である。それと一次電池採用のデジカメはとにかくバッテリー室カバーが「壊れる」。これは蓋が電池押さえを兼用しているために爪が折れてしまうのが要因だから電池が少ないほど爪への負担が減るのでカバーにも良いと思うのだ。
液晶モニターサイズも本機が2,5で一番大きい。Z5は2.0、可動式は良いがS2に至っては1.8インチである。実は高倍率デジカメを使うシチュエーションは遠い被写体が対象になることが多いんだけど、対象を探すときには大きい液晶の方が見つけやすいのだ。そう、可動式より大型液晶の方が断然優位なのだ。このタイプを求めるのは運動会。使いやすいのはサイバーショットになる。
手ぶれ補正は光学式。これ、ミノルタはAS、キヤノンはISと手ぶれ補正を「売り」にしているのに対して、H1は特に強調していない。なので最初は非搭載だと思っていたのだ。
ソニーにしては極めて真面目である意味ソニーらしくないとも言える。それだけに実用としての使いやすさがどれだけ正当に評価されていたか興味深い。何しろカメラ好きの私には完全にスルーされてた1台だもんね。

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