昨日は新生ハーミッツとしての初ライヴ。ハーミッツとしても通算7回目。いつまでたっても慣れてこない。困ったもんだ。
リハーサルが始まる前から、ギターケースに忍ばせたバランタインをちびちび。ずーっと飲んでいたもんだから、本番中はわりと酔っ払っていて緊張しなくてすむということになる。本当は素面でテンションを上げたいと思ってるんだけど、うまくいかない小心者。芯を残して熱くなるっていうのは難しい。パスタで言えばアルデンテ。そりゃそっちの方が美味いに決まってるわな。
というわけで、いつもいつも出番はあっという間に終わってしまう。あれやこれや後悔しても始まらない。まぁ、これは人生と一緒か。対バンのレストランギャングをじっくり見ようかと思っていたんだけど、半分を過ぎた辺りで急に気分が悪くなってきて(間違ってもレスギャンのせいではありません。)、外に出てることにした。
フラッとデイジーバーから出て、Club251方面へとぼとぼと歩く。お腹まで痛くなってきたもんだから、ベースメントの先にあるローソンのトイレに駆け込んだんだけど、トイレの電球が切れていたので諦めてまた来た道を引き返した。結局251の隣のファミリーマートでトイレを借りて、申し訳程度に缶コーヒーを買って(小銭入れしか持っていかなかったから、その時の所持金150円。ふー、危ない。)店を出た。
調子も落ち着いたので、缶コーヒーを片手に下北の街をフラフラしてみたんだけど、昨日はW杯の日本対クロアチアの一戦が行われるということで、ユニフォームを着ている若者が大勢いた。飲み屋やらライヴハウスやら色んなところで、中継を流していたらしくどこも満員。僕らがライヴをやったデイジーバーでも、スクリーンを出してみんなでサッカー観戦だった。しかし、僕は詳しくないし、特に興味もなかったので(戦時中なら銃殺もんだが)打ち上げもそこそこに駅へ向かった。
街中あんな感じだったから、案の定電車はいつもに比べて40%くらいしか人が乗っていなかったよ。下北から僕の家までは1時間以上かかるから、だいぶ楽だったけど・・・。
勘違いされると困るので、言い訳させていただくと、僕はサッカー選手はもちろん、一生懸命応援している人をバカにする気はさらさらないんだよ。選手は一流なんだろうし、日本のためと思って精一杯戦っているんだろう。サポーターの人達も本当に勝って欲しいと思って、あんだけ一生懸命応援しているんだと思う。というか思いたいんだけど、僕はそう思えない。ただそう思えないだけだ。だから非国民と言われればそうなのかもしれないが、納得いかないのはあの熱の入れ方。別にサッカー詳しい奴しか応援する資格がないと言いたいわけじゃなくて、普段サッカーの話なんてかけらもしない人がW杯やらオリンピックやらになるといきなり熱くなるっていうのが、本当に分からないんですよ。くどいようだけど、にわかファンの人が悪いとかじゃないよ。実家に帰ったら「日本代表が戦っているんだから国を挙げて応援するのが、国民の義務だ」と言われそうだけどね。
スポーツだから右も左も関係なくて、昨日下北にいた人だけじゃなく全国民の殆どが純粋な気持ちを持っていて、僕にはそれがないというだけなんだろうと思う。ようは欠陥なわけだ。別にそれでもいいと思ってるから性質が悪いとも言えるけど・・・。思えば小さい頃からそうだった。Jリーグもまだない頃で、お茶の間でゴールデンタイムにやる世界戦と言えばボクシングくらいで、家族揃ってTVを見ているなか僕だけチャンピオンのタイ人とかメキシコ人を応援してた記憶がある。別にその人の方がかっこよいとか強そうだとかいう理由じゃなかった。ただ、アナウンサーだけならまだしも、解説者という立場の人間でさえも日本贔屓のコメントをするのが耐えられなかったんだと思う。リングの周りはみんな敵。そんな中戦っている人の方を応援したくなったんだろうね、子供ごころに。
結局、僕はマジョリティーに敵意を抱いていると言えば大袈裟だけれど、みんなが簡単に一つになれるなんて思えないのに、最大公約数的に物事を片付けようとするのには我慢ならんらしい。メディアが悪いとも言えるし、信じる方が悪いとも言える。ようわからんな。でも、マジョリティーに受け入れられなければ企業は成立たないわけだから、しょうがないのか。
いつものようにドンドンまとまらなくなってきたよ。要するに僕が世間知らずで、世間に参加する気がない人間だというのが露呈されただけか・・・。オチにもならんぞ。
では、オヤスミナサイ。

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