河合文化庁長官:脳こうそくで倒れ重体 奈良の自宅
河合隼雄 文化庁長官=
文化庁によると、河合隼雄・同庁長官(78)が17日午前、奈良市内の自宅で意識を失っているのに、起こそうとした妻が気づいた。脳梗塞(こうそく)で、奈良県天理市内の病院に緊急入院し手術を受けた。病院によると、手術は成功したが、意識はなく、「重篤な状況」。肺炎を併発している。
河合長官の自宅に戻った二男幹雄さん(46)は、報道陣に「集中治療室に入っている。小康状態だ」と語った。高血圧症で月に1度受診していたという。
河合長官は10日から21日までの予定で夏休みを取っていた。9日には奈良県明日香村の高松塚古墳の国宝壁画損傷事故をめぐり同村を訪ね、「情報公開や説明責任などについて認識の甘さがあった」と村民に謝罪。来年3月から始まる石室解体に向け、協力を要請したばかり。河合長官は「村民と直接話し合えてうれしい。今後もこういう場を持ちたい」とにこやかに話していた。
日本のユング派心理学研究の第一人者で、元国際日本文化研究センター所長、京都大名誉教授でもある。(毎日新聞より)
心理学に興味をお持ちの方なら知らない人はいない、という著名な心理学者であり今は文化庁長官もなさっておられる方なのですが、その方が脳梗塞で倒れられたそうです。
昨年、広島に来られた際に講演をお聞きしたのですが、丹波篠山のご出身で朴訥とした柔らかい関西弁でお話になられるので、難しい内容のお話なのにとてもわかり易かったのを覚えています。
講演でお呼びしてから実際に来ていただけるまでに何年もかかるほど、スケジュールいっぱいで精力的に活動しておられただけに、今回の明日香高松塚古墳の国宝壁画損傷事故の件ではずいぶんご心労もあられたのではないかと推察いたします。
1日も早い回復を願って止みません。

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