2005/12/27

スマトラ沖地震から1年…半年後に帰国したパスポート  日記(今日思うこと)

1年前の12月26日は、スマトラ沖地震が起きた日であった。震源地が海中であった為、周辺の国と地域は恐ろしい大津波に襲われた。日本では10月23日に新潟中越地方で地震があったばかりで、お店にもささやかではあるが、募金箱を置いていた。スマトラ沖地震の後、スタッフと相談した結果、もう1つ募金箱を用意した。その翌日、知り合いの高校生の子、B君から電話があった。内容は自分の叔父さん夫婦と、従弟2人が、ピピ島へ旅行に行っていて、巻き込まれたらしいというものだった。
クリックすると元のサイズで表示しますピピ島(Koh Phi Phi)は、切り立った崖と透明な海の水のコントラストが美しく、砂浜の砂が真っ白なのが特徴である。レオナルド・デカプリオ主演の「THE BEACH」の撮影も行われた。自然が美しいこの島を、1年前の12月26日、大津波が襲った。
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私は絶句するしかなかった。そして発生から3日後だった、当時小学校6年生だった長男のA君が、保護されたとの連絡をB君から貰った。家族揃って泳ごうとした矢先の惨事だったそうだ。その後はニュース等で知ったのだが、A君の記憶を頼りに、ご両親と8才の弟さんの捜索が開始された。何処かで無事にいて欲しいと、ずっと祈っていた。しかし、1月1日にお父さんと弟さんが変わり果てた姿で発見され、更にお母さんは2月5日に確認された。A君は、お母さんの亡骸の確認が終わるとすぐ、合流した伯父さんと帰国し、伯父さんの家に身を寄せていた。お父さんを発見した国際緊急援助隊の一員、呉海上保安部の巡視船機関士らの話によると、A君は「ありがとうございます」と繰り返しお礼を言い、常に気丈に振る舞っていたそうだ。
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4月になって、A君は中学に入学した。少しずつ新しい環境に馴染みつつある様子だったと聞いていた。そして6月、A君の元に、土砂にまみれた4冊のパスポートが届けられた。津波の直前に、ダイビングの申し込みをした際、お父さんが現地のダイビングショップに預けた品だった。ショップの関係者が、外務省を通して送ってくれたのだそうだ。パスポートは、くっ付いて空かないページもあったらしいが、それでも家族の顔写真は、確認出来たという。A君は、伯父さんやその家族、そして福祉ボランティアの人達、入学した学校の人達の暖かい励ましにより、少しずつ元気は取り戻していたように見えていたらしいが、まだ、恐怖だけが残って居り、家族を亡くしたという現実を、受け入れていなかったらしい。しかし、そのパスポートを見てから、現実として受け入れようと、努力して行ったように見えたそうだ。
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2学期に入って、B君の薦めで入っていた野球部の練習に、打ち込むようになった。体育祭や合唱コンクール等、学校行事にも精力的に参加し、笑顔も見えるようになったと聞いた。「野球をしている時が、一番楽しい」とB君にも電話して来たそうだ。体を動かし、汗を流し打ち込めるものが見つかって良かったと、ささやかで、そして、遠くからではあるが、見守っていた者の一員として、少し安堵した。私も事故ではないが、実の父を急に亡くした。既に実の母は、いなかったので、その死は、当時悲しかったはずなのだが、とにかく暫くは実感が沸かなかった。A君の惨事とは、とても対比にはならないが、現実を受け入れにくい気持ちは、少しでも解る気がした。B君は「いつか、お姉さん(私)も会ってあげてよ。お姉さんならA君を、腹の底から笑わせられる」と言っていた。いつもなら「失礼な」と思うのだが、この時は光栄に思った。
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A君は10月下旬に、タイ政府が行った慰霊祭には行かなかった。やっと自分の足が地に着き始めたばかりで、とても、現地には行きたくない心境だったのだろう。そして今月23日には、伯父さんの自宅で一周忌の法要が営まれた。A君はパスポートが届いて以来、毎日、日課にしているのと同じように、その法要の朝も、仏壇に備えられたパスポートに、炊きたてのご飯を供えたそうだ。そして、A君はいつか必ず、そのパスポートを送ってくれた人の所に、お礼に行きたいと言っているという。その話を聞いた私は、パスポートと共に、亡くなったご家族のA君への想いが、A君の心に届いたような気がしている。
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★スマトラ沖地震、15万人の犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

◎資料参考 個人所有ファイル(中日新聞)
○公的に、ニュース、新聞各紙でも報じられてはいるが、一部、直接ご親族の方にお聞した話もある為、あえて匿名で記載した。
○尚、当ブログ内の、他の記事に登場している現在の私の父は、伯父で、成人してから養子縁組をした義理の父である。
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2005/12/29  16:31

投稿者:ほたる

☆まこさんへ
>父を事故ではないけれど突然亡くした経験をしています

そうでしたか。。両親はどうあっても長生きして欲しいですよね。
亡くした後で、有難味が解って辛いです。でも、生きていたらいたで、当り前になって、なかなか感謝出来ないのかもしれないです。
>どうかこれ以上傷つくことなく、人生を歩いてほしいと思います。

はい。大人達の中途半端な同情で近づいて欲しくないですね。何でも、新興宗教とか、占い師とか、接触してこようとしたらしいです。そっとして置くのも、思いやりって、判らない人もいるようです。伯父さん夫婦がしっかりなさってて良かったと思ってます。

2005/12/29  11:52

投稿者:楽貧まこ

私も、父を事故ではないけれど突然亡くした経験をしています。いて当たり前だった家族を突然失う辛さや衝撃は、はたちを過ぎた大人になっても大きかったです。それを若干12歳くらいの子どもが、たった1人の生存者として受け止めていかなければならないわけですから、Aくんの心中を思えば差し出す言葉もありません。どうかこれ以上傷つくことなく、人生を歩いてほしいと思います。

http://rakubin.exblog.jp/

2005/12/29  11:20

投稿者:ほたる

☆みきさんへ
いつもありがとうございます。時の経つのは、ホント、早いですね。

>私の姉も、津波に襲われた地域で結婚式をするつもりだったのですが、

うわー。みきさんのお姉さんも、関りのあるお話でしたか。。
お腹の赤ちゃんが、お姉さん達ご夫婦やご家族を救ってくれたのですね。

>A君をはじめとする遺族の方々が元気な毎日を取り戻していくことを願っています。

みきさん、暖かいお言葉、ありがとう。B君を通して、伝えて貰います。
きっと、乗り越え、人の痛みの解る大人になってくれると、信じています。
みきさん、良いお年を…。風邪など引かないで、お引越し、頑張って下さい。


2005/12/28  18:23

投稿者:みき

もう一年も経ったのですね。
とてもそんなふうには思えません。

私の姉も、津波に襲われた地域で結婚式を
するつもりだったのですが、妊娠が発覚して
急遽予定を変更したのです。

犠牲者の方々のご冥福をお祈りするとともに、
A君をはじめとする遺族の方々が元気な毎日を
取り戻していくことを願っています。

2005/12/28  7:41

投稿者:ほたる

☆aoiさんへ
>今となってはピピの美しい風景が残されていてよかったと思いました。

よくぞ、お書きになって下さいました。まだまだ、復興は遅れているようです。
「THE BEACH」の景色、綺麗でしたものね〜

爆笑トリオの件、お受け下さり、ありがとうございました。
来年は、益々楽しくりそうです。うふふ。
ん?し、しまった!
私の来年のテーマは、"エレガント"に決まってます。
忘れていました。ど、どうしましょ?!
いやいや、美しい友情は、何にも代え難い。。
この際、私は、爆笑道(そんなのあったの?)を極めるぞ!
愛に溢れる爆笑トリオ結成!!A君達……楽しみに?待っててね〜。

2005/12/28  7:28

投稿者:ほたる

☆慌て者のととさんへ

ふふ。トリオの「ボケと突っ込み」役柄の内、ボケ役は、ととさんに決定!しました。
   ★おめでとうございます★

2005/12/28  7:26

投稿者:ほたる

☆ととさんへ

>最強の爆笑トリオ間違いなしだと思うんだけどなー!

2006年は、それで売り出しますか!?いっそ。。
↓aoiさんからも、賛同を頂いたし。。。
↓ ととさん、トリオ名、考えて置いて下さいな。。
↓ うーーん。いよいよ、我々のデビューですぁ。。↓(何界へ?まさか、政界?いや、芸能界?悩ましい???)

2005/12/27  23:46

投稿者:aoi

こんばんはー
爆笑トリオ、もちろん問題ありません V

ピピ、友達がここに旅行に行ったことあります。
よく覚えていますよ、このこと。
当時この映画撮影に反対する団体がいたようですが
今となってはピピの美しい風景が残されていてよかったと思いました。

http://blog.so-net.ne.jp/aoi/

2005/12/27  21:34

投稿者:あわて者のとと

すいません、↓は私です。

http://blog.goo.ne.jp/toto384

2005/12/27  21:32

投稿者:?

>はは。ととさんも、ご一緒して頂こうかしら?2005年、最強爆笑コンビ…って。
あっ、コンビ組むのは嫌ですか?。。失礼しました。。

爆笑!!!!!そしたら、aoi さんとトリオ組みましょうって、勝手にごめんなさい、aoi さん。
最強の爆笑トリオ間違いなしだと思うんだけどなー!


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