2006/7/4

W杯…去った「敗者の勇姿」と準決勝、ドイツ対イタリア戦を前に  サッカー&ワールドカップ・ドイツ大会

イングランドがPK戦で破れた瞬間、DF、ジョン・テリーと、同じくDFのリオ・ファーディナンドが泣き崩れた、特にテリーの涙には、私も貰い泣きしてしまった。準々決勝のイングランド対ポルトガル戦は、ポルトガルのFWデコが出場停止になっており、圧倒的にイングランドが優勢と見られていた。ところがイングランドも怪我で戦列を離れたオーウェンの分も期待を担い、骨折から復帰したルーニーが、後半16分、ボールを競り合ったポルトガル、リカルドカルバリョの絡んだ足に、感情が抑えられず股間を踏みつけてしまった。BSの生放送の角度では、何が起こったか判らなかったが、違う角度で映されたスローでは、その様子がはっきりと、観て取れた。そして一発レッドカードで退場。只でさえワントップの布陣を敷き手薄なフォワード陣に大きな穴を開けてしまった。結局この退場劇が最後まで響き、イングランドのターニングポイントとなった。
クリックすると元のサイズで表示します 泣き崩れるテリーとファーディナンド。

ベッカムを負傷で欠き、更に1人少ない10人のイングランドは、必死に走って自陣の前に戻り白い壁を作り続けた。そして、延長戦を含む59分、執拗に攻め入るポーランドに、遂にゴールを割らせなかった。防戦一方のイングランドは、PK戦持ち込む作戦に出ていた。しかしそのPK戦で、イングランド屈指のキッカー、ランパード、ジェラード2人のPKは、ポルトガルのGKリカルドに止められ、イングランドのGK、ロビンソンは豊富な国際試合経験を生かせず、一度もPKのシュートを止めることは出来なかった。ロビンソンは恐らく延長戦中、シュートの嵐を止め続けた為、延長戦が終わった途端に張詰めていた糸が切れてしまったような気がした。このように延長戦の30分間は、イングランドDF陣にとって過酷な時間だった。特にテリーは、足に溜まった乳酸値も限界を超え、足が攣って、ピッチの外に出てストレッチをして戻る程だった。膝をアイシングしながら外から見守るベッカムの瞳にも、悲壮感が漂っていた。

その光景は、まるでデジャブーのようだった。遡る事8年前の1998年のフランス大会。決勝Tの一回戦で、イングランドはアルゼンチンと対戦した。当時のベッカムの蹴り出すクロスボールは、「Devil Cross」と呼ばれ恐れられていた。そのベッカムを徹底してマークしていたのが、アルゼンチンの雄、シメオネだった。執拗に繰り返されるタイトなチャージに、苛立ちを抑え切れなくなったベッカムは、倒された瞬間、後ろ蹴りをする報復行為に転じ、一発退場となった。そして同じように延長戦でも決着がつかず、PK戦で破れた。敗退後「全ての責任はベッカムの愚行にある」とイギリスメディアは、「10人の獅子と1人の愚か者」とバッシングした。ベッカムは当時の事を「あの頃は辛かった。正直、選手生活にピリオドを打つことも考えた。」と語っていた。

ベッカムは、その後、精神と技を鍛え上げ、イギリス国民の信頼を勝ち取り、現在キャプテンの地位を得た。恐らくW杯は最後になるであろうベッカムの目に、ルーニーの姿は如何に写ったのであろうか。1人の愚かな行為が、チーム全体に負荷がかかってしまった。歴史は繰り返すというが、改めて、サッカーのゲームはどれだけ優秀なストライカーでも、1人ではプレー出来ない…チームワークの上にあってこそ初めて成り立つ…という事を考えさせられた試合であった。
試合終了に呆然とするロナウジーニョ。 クリックすると元のサイズで表示します

一方、ブラジル対フランスも、フランス大会決勝の再来のような試合となった。過去最高とも言われるスター選手を揃えたブラジルだったが、フランスのジダンを筆頭にしたチームプレイの前に、枠内シュートは後半ロスタイムに入ってからの1本だけと、無残にも敗れ去った。フランスは、この大会を最後に引退宣言をしているジダンの花道飾ろうとしているかの如く、チームは一丸となっていた。貴重な得点は、後半12分、ジダンからのFKから…回転をかけたクロスが山のような弧を描いて、ゴール前の密集を越えて反対側に飛んだ。そこにタイミングを合わせて滑り込んだアンリがと右足ボレーを決めた。結果この得点が決勝点となり、ジダンをコンダクターとしたフランスの組織的サッカーが、ブラジルの個人技サッカーの限界を上回ったのだ。試合後、ブラジルの選手に涙は無かった。ただ呆然と引上げるロナウジーニョの姿が印象的だった。また、先の試合になるが、ドイツ戦で、出場する機会なく破れたアルゼンチンのメッシの項垂れた肩をそっと叩いて励ましていたのはドイツのクリスマン監督だった。それは敗戦の後の重苦しい映像の中、そこに一輪の花が咲いているような光景だった。
クリックすると元のサイズで表示します ウクライナ戦でのトニーとトッティ。

さて、いよいよ準決勝の時間が近づいている。まずはドイツ対イタリア。イタリアは今大会、オウンゴールの失点だけで、相手チームのシュートを一発も決めさせていない…これはイタリアの「カテナチオ」(閂…かんぬき)と呼ばれる鍵のかかった鉄の扉のようなディフェンスが伝統とされている所以である。この鉄壁のディフェンスに故障明けのトッティの復調、そして遅咲きのトニの復活が加わりアズーリ(イタリアチームの愛称)イメージを伝統の堅守+攻撃的なイメージに進化させつつある。更に先月26日に自殺未遂をした元イタリア代表、ペソットを励ましたいと、選手達の士気も上がっているという。地元の利を追い風にし、得点王を狙うクローゼのシュートが、イタリアのカテナチオのかかった扉をこじ開ける事ができるのだろうか?今夜は早く寝て、早朝からしっかり見届けたいと思っている。
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2006/7/6  15:04

投稿者:ほたる

>朝、" La Repubblica"って言う新聞を見たらこんな記事が!!
“Crisi Corea del Nord: lanciati 6 missiliSi riunisce il Consiglio di Sicurezza Onu”
『北朝鮮危機:6発のミサイル発射 国連・安全保障理事会勧告 決議へ』

そうなんです。試合の途中、ニュースが流れて。。
昨日の夕方も打って7発を超えたらしいですが、勿体無いよね〜。
食糧難で苦しんでいる国民に、その分食べ物で与えたらいいのに。。

>ほたるさん、大丈夫だった?

ご心配、ありがとう。音もなーんにもしないので、平気ですが、
北の国の事だから、東京を狙っても、この辺りに落ちるとか、
能登半島沖の日本海を狙って、この近くに飛んで来るとか、
失敗して、日本列島に届く…って、有りがちですよね。

アメリカの独立記念日に、発射を合わせたのかもしれないれど、
私には、全く意味が解りません。というか、自ら蟻地獄に落ちて行くような…。
アメリカと直接話したいのなら、堂々とそういえばいいと思います。
戦争好き?のブッ○ュさんも、ブッ○ュさんの言いなりの○泉さんも、
絶対に挑発には、乗らないようにして貰いたいです。

ねぇ誰か、韓国語が話せて、穏便に話し合いが出来る奇特な人…
いらっしゃらないかしら?スピンさん、そんな方、ご存知ないですか?


☆スピンさんへ No3

2006/7/6  15:03

投稿者:ほたる

>その後、すぐにデルピエロさんもゴ〜〜ル!試合がいつ終わったのか分かりませんでした。外の音がすごくってテレビの音が聞こえないの。

すごぉーーい。外にパブリックビューイングが何かあったのかしら?
怪我とかした人がいなかったら良いのですが。。

>そして、友だちが帰って行ったのは朝になってから。外は危ないから友だちはイタリア国旗にくるまって寝ていました。

ほっ。そうですよね。危ない、危ない。。巻き込まれたら怪我しますよね。

>ワールドカップが始まってからスーパーで€5くらいで大きい国旗を売ってるから、みんな「マイ国旗」を持参してたんだけど、ちょっと変な光景です。

そうなのですね〜。日本だったらそこまでは無いかも?
皆さん、国を背負う感じで、良いですね〜。
また、その「マイ国旗」は決勝戦でも、活躍しそうですね。

>今夜はフランスvsポルトガル。スピンは当然フランスを応援するけど、決勝がイタリアvsフランスになったらどうしよう。 法王さまの気持が分かるかも…

予感?予言?通り、そうなりました。。
私も複雑です。イタリアに部がある気もしますが、
フランスも強い。。ジダンさんの花道も飾ってあげたいし。。
困ったなぁ。両者優勝って、無理かしら?

それにしても、イタリア対ドイツ戦を観戦する法皇様を観たかったです。


☆スピンさん No2

2006/7/6  15:02

投稿者:ほたる

スピンさん、おはよう…かな?こんばんは。でしょうか?

>ミラノとかローマは明け方まで大騒ぎ。

やはり。。どの位の凄さかは想像の枠を超えていると思いますが、
凄いのでしょうね。。

>きのうはスピンの家で女性だけでイタリアvsドイツを観てました。

ふふっ。女性だけだでって、楽しそうですね。

>実況すると「コーナーキックばっかり蹴ってんじゃないわよ」「ドイツのキーパーが取りやすいようにコーナーキック蹴ってんじゃないの?」「いいのっ!下手なシュートも数打ちゃ入るんだから」とか

おおっ、なかなか鋭い…ご指摘だこと。。

>「ねぇ、カモラネージのヘアスタイルってSAMURAI(侍)みたいね」

あはは。私もそう思いました。日本人より侍らしかったりして。。

>「トッティは髪が長い方がステキだわ」

私は、前のペッタンコのロン毛より今の髪型の方が好きです。

>「ちょっと!サクランボの種を窓から飛ばさないのっ」 テレビの解説よりこっちの方が面白かったです。

さくらんぼを食べながらの観戦…いいですねぇ。でも少し危険。。
さくらんぼの種も武器になりそう ?ですよね。

>試合はイエローカードとかも少なくてイイ感じ。

なかなか締まった内容のベストマッチでしたね。

>でも、どちらにもゴールが無くて延長戦。そして延長戦も残り1、2分、「あ〜、PK戦かなぁ」と思ったら… 

そうなんです。私も十中八九、そう思ってました。

>友だちには評判が悪かったコーナーキックから、ボールがあちこちに行った後、グロッソさんがシュ〜ト!……「あれっ?入ったの?」と思った瞬間、街が揺れました。

絶妙な角度でのシュートでしたね。あれは流石のレーマンも止められなかったです。

>外から歓声+クラクション+ラッパ?+不明な音がドォ〜ンって。

うわっっ。まるで地響き。。地震みたいね。(イタリアの地震が、あるのですよね)


☆スピンさんへ No1

2006/7/6  0:22

投稿者:スピン

Ciao! ほたるさん

ミラノとかローマは明け方まで大騒ぎ。きのうはスピンの家で女性だけでイタリアvsドイツを観てました。実況すると「コーナーキックばっかり蹴ってんじゃないわよ」「ドイツのキーパーが取りやすいようにコーナーキック蹴ってんじゃないの?」「いいのっ!下手なシュートも数打ちゃ入るんだから」とか「ねぇ、カモラネージのヘアスタイルってSAMURAI(侍)みたいね」「トッティは髪が長い方がステキだわ」「ちょっと!サクランボの種を窓から飛ばさないのっ」 テレビの解説よりこっちの方が面白かったです。

試合はイエローカードとかも少なくてイイ感じ。でも、どちらにもゴールが無くて延長戦。そして延長戦も残り1、2分、「あ〜、PK戦かなぁ」と思ったら… 友だちには評判が悪かったコーナーキックから、ボールがあちこちに行った後、グロッソさんがシュ〜ト!……「あれっ?入ったの?」と思った瞬間、街が揺れました。外から歓声+クラクション+ラッパ?+不明な音がドォ〜ンって。その後、すぐにデルピエロさんもゴ〜〜ル!試合がいつ終わったのか分かりませんでした。外の音がすごくってテレビの音が聞こえないの。

そして、友だちが帰って行ったのは朝になってから。外は危ないから友だちはイタリア国旗にくるまって寝ていました。ワールドカップが始まってからスーパーで€5くらいで大きい国旗を売ってるから、みんな「マイ国旗」を持参してたんだけど、ちょっと変な光景です。

今夜はフランスvsポルトガル。スピンは当然フランスを応援するけど、決勝がイタリアvsフランスになったらどうしよう。 法王さまの気持が分かるかも…

朝、" La Repubblica"って言う新聞を見たらこんな記事が!!
“Crisi Corea del Nord: lanciati 6 missiliSi riunisce il Consiglio di Sicurezza Onu”
『北朝鮮危機:6発のミサイル発射 国連・安全保障理事会勧告 決議へ』
ほたるさん、大丈夫だった?

2006/7/6  0:12

投稿者:ほたる

KEYさん、おはようございます。でしょうか?

>ドイツ、負けちまいました・・・

はい。でも攻撃的で、締まった内容の良い試合でした。

>3時45分に起きてみてたのに・・・
(関係ないけど)

いえいえ。お疲れ様でした。
PK戦に行けば、ドイツ有利と思っていました。
本当に、こんな数分で決まるなんて、確かにある事なのですが、
信じられない光景でしたね。

>「敗戦をいかに受け入れるべきか」と、レッドソックスと絡めた内容の駄文を「拙ブログ」にしたためましたので、お時間があればどうぞ。

伺わせて頂きました。朝、そのまま投稿なさったのですね。素晴らしい!

試合後のクリンスマン監督の姿と、バラックの涙、
レーマンを労わるカーンの姿が印象的でした。
KEYさんが、書かれていたように、ここまで全力で戦える事って
私達の日常では、殆ど無いですよね。
でも、その姿に感動し、勇気や希望を頂けます。
スポーツって、いいなぁ…としみじみ思いました。

>ほたるさんの力作をお待ちしています。

ご期待?には添えないかもしれないですが、
先程、投稿しました。さて、今から仮眠取らないと。。

この後は、ジダンの活躍を応援したいと思います。


☆KEYさんへ

2006/7/5  9:03

投稿者:KEY

ほたるさん、おはようございます

ドイツ、負けちまいました・・・
3時45分に起きてみてたのに・・・
(関係ないけど)

「敗戦をいかに受け入れるべきか」と、レッドソックスと絡めた内容の駄文を「拙ブログ」にしたためましたので、お時間があればどうぞ。

ほたるさんの力作をお待ちしています。



http://blogs.yahoo.co.jp/hiroshikey66


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