2006/8/17

MLBの魔球使い達…VOL.2 ヤンキース、マリアーノ・リベラ  Boston Red Sox・MLB

1995年から2005年までの10年間、ニューヨーク・ヤンキースは、毎年必ずポストシーズンへと進出している。この帝国とまで呼ばれるているヤンキースの強さを支えて来たのが、打撃では、キャプテンも務める「デレク・ジーター」であり、投手としては、難攻不落のカットファーストボールを投げる「マリアーノ・リベラ」だと言われている。レッドソックスファンの私が、対ヤンキース戦の試合を観ていて、リベラが出てくると「もう勝てない…」と、つい諦めてしまうこともしばしばだ。リベラの投球ぶりには、憎らしい程の落ち着きと、思わず息を止めてしまう程の美しさがある。だが、史上最強の守護神と呼ばれるマリアーノ・リベラも、ヤンキース入団時は、華々しさから程遠い位置にいた。1990年、ドラフト外で入団。マイナーリーグでは、先発投手として投げていた。柔軟な肩とスムーズな投球フォームから繰り出される速球は、コントロールも良く相手チーム打者からは打ち難いと、評価を上げて行った。防御率は2点台を保持し、奪三振も投球イニングの数に近い数を記録していたが、速球のスピードは90マイル前後で変化球の球種は、チェンジアップとスライダーだった。そこそこのピッチャーとして大きな期待を背負う事もなく1995年シーズン初めに、メジャー昇格を果たしたが、首脳陣の予想通り、メジャーの洗礼を受けて打ち込まれ、5月には再降格が決定した。
クリックすると元のサイズで表示します ヤンキース投打の要、リベラとジーター。

当時のヤンキースのGM、ジーン・マイケル氏は、タイガースのデビット・ウェルズ(現、レッドソックス)のトレードによる獲得を画策していた。タイガースの条件には、リベラを含む複数の選手が含まれており、マイケルGMは、リベラ放出をほぼ決めていた。ところがある日、マイナーのコーチから「レベラが、安定して95マイルの速球を投げている」という驚きのレポートが届いた。マイケルGMは、「レーダーガンの故障ではないか?」と、どうしても信じられなかったという。そこでマイケルGMは、役者ぶりを発揮し、タイガースのスカウト陣へ世間話を装って電話をかけた。そして「ところで、リベラの速球はどの程度だったかな?」と何気に尋ねた。タイガースのスカウトは、誘導尋問にかけられたかのように「95マイル、いや、96マイルは出ていたかな」と答えてしまったそうだ。マイケルGMは、この電話の後、トレード話を打ち切った。それはその後、現在に至るまでのヤンキース側から考えると、奇跡のような出来事であった。
肩の柔らかさがスピードを保つ原動力。クリックすると元のサイズで表示します

そのシーズン終盤から、ブルペンピッチャーとして活躍の場を与えられたリベラは、水を得た魚のように活躍し始めた。落ち着きがあって冷静な性格は、抑えに向いていると1997年にはクローザーに抜擢され、その年は、今度はリベラ自身にとって、神がかりな奇跡が起きる…それはカット・ファーストボール(カッター)誕生であった。リベラのカッターは、投球練習をしていた際に偶然生まれたそうだが、それはリベラが人知れず練習に励んで来た賜物でもあった。カッターとは、ストレートとスライダーの中間に位置するような球種だそうだ。スライダーは意図的に速球と異なる回転を加え、軌道を変化させるが、ボールを押し出す力が集中しない分、スピードが落ちてしまう。しかし、カッターは、変化を微細にした事でスピードは保持出来るらしい。しかもリベラのカッターは95マイルのスピードを保ったまま、打者の手元で内角に食い込んでくるのだ。右投げのリベラに対して左打者として対戦した、ブレーブスのチパー・ジョーンズは、「チェーンソーでぶった切られる感じ」と評し、対戦したクローザーの中では、リベラが最高だと讃えた。また、昨年までオリオールズでプレーしていたラファイエル・パルメイラは「まるで鉄の球を打ったような衝撃が走った」と話したという。リベラの95マイルで襲いかかるカッターは、打者が例えバットに当ててもファールボールが精一杯で、その上、指の握りを変化させながら、数種類のカッターを使い分けているというから正に魔球使いである。
クリックすると元のサイズで表示します対リベラでバットを折った昨年のデーモン

そんなリベラに対し、昨シーズンのレッドソックス打線は、ポストシーズンに向けてリベラ攻略に必死だった。今はリベラのチームメイトとなっているジョニー・デーモンは、その筆頭としてプレートから著しく離れて立ち、カッターの食い込みを和らげるという攻略法を編み出しつつあった。私は、デーモンと同じ左打者として松井秀喜選手なら、どう打つだろうか?と考えたりした。しかし、そのデーモンでさえ、今シーズンは、リベラの後ろで守る事を選択し、怪我人の多いヤンキースの中で首位に立つ事に貢献している。今週末、レッドソックスは本拠地、ボストンにヤンキースを迎える。この直接対決は、東地区の優勝を担う戦いになると言っても過言でないだろう。レッドソックスは、まずリベラを出させない程に大差でリードする事が一番良いのだが、なかなか、そうはさせて貰えないと思われる。よってレッドソックスファンとしては、リベラから打つ事に醍醐味を感じたい。リベラが登場しても、ホームラン/打点でトップを邁進しているデビット・オルティースと、打撃の巧者、マニー・ラミレスが打ち崩し、マウンドにうずくまるリベラの姿を観たい…と密かに望んでいたりする。

◎参考
・月刊メジャーリーグ7月号 9月号 ・MLB JP
1



2006/8/21  3:48

投稿者:ほたる

すぬさん、トラックバックありがとう。もうお宝写真だらけですよ〜。

>リベラ生で見てしまいました〜〜〜〜〜!

すっごい至近距離でしたね〜。びっくりしました。
やはり、ボストンファンでも、彼には敬服しますよね。。

>サインはもらえなかったけど、実物めっちゃ可愛いかったです。

そうなんです。歯を見せてるなんて、初めて拝見しました。
ちょっと、拝んだら、ご利益があってレッドソックスにつきが来ないかな〜。

>トラバしましたんで、写真見てみてね〜♪

本当に、ありがとう。マウンドとはまた別の顔で、とても優しそうでしたね。
takiさんの言動にも笑えました。そういえばtakiさん8月に観に行くって仰っていたわ。。
また、フェンウェイへ行かれたら、写真、宜しくお願いしま〜す。



☆すぬさんへ

2006/8/21  2:43

投稿者:すぬ

ほたるさ〜〜〜ん、
リベラ生で見てしまいました〜〜〜〜〜!
サインはもらえなかったけど、実物めっちゃ可愛いかったです。
トラバしましたんで、写真見てみてね〜♪

http://gold.ap.teacup.com/sunui/

2006/8/18  17:57

投稿者:ほたる

>今年のred soxも、何とかポストシーズンに進出して楽しませてくれないかな。

是非、進出して欲しいのですが。。。
長いシーズンとなりますように。。と、祈っています。

>昨年から、ア・リーグの中地区の強さが際立ってきています。

タイガースが強いですよね。捕手、ロドリゲスや新人投手バーランダーの活躍ぶり…
凄いですよね。昨年の覇者、ホワイトソックスも侮れないし。。

>red soxとyankeesが覇権争いしている東地区が、今まで最高だと思っていたのですが、今年は今のところ、red soxの上に中地区では3チームもいます。。

とても、厳しいですよね。しかーーし、頑張って貰います!

>夏が異常に暑かったので、ベテランが多いチームより、若手で勢いがあるチームに有利だったのかな。

今年の東海岸を襲った熱波は異常だったようですね。
試合数が多く、野外の球場が多いので、選手達の体調管理が大変でしたよね。

>そういう中、以前、JUNさんも書かれていたように、
red soxでも若手が台頭してきています。特に新closerのパペルボン。
リベラを超える実績を今年は残してます。

パベルボン、少し打たれて自信を失くしていたようですが、また、復活してくれましたね。
ヤンキース戦、5連戦を前に朗報でした。

>少し涼しくなってきたので、ベテランの復帰と若手の活躍に期待して、
また仲間たちとfenway parkへ応援にいきます。

もうっっ。全く。。羨ましい限りです。写真…宜しくお願いしますよ〜。

>ほたるさんも早くBostonに来れるといいな。

あーーん、行きたいよ〜。仕事、頑張ろうっと。。ぶつぶつぶつ。。
じゃ、コロコロさん、皆さんにも宜しくね。。



☆コロコロさんへ No2

2006/8/18  17:55

投稿者:ほたる

コロコロさん、えーーっ?フェンウェイに行くの?!いいなぁ。私はTV観戦も厳しいですよ〜。

>リベラ投手の凄さは、yankeesを宿敵とするred sox fanとして、
何度も思い知らされています。

ホント、彼が出てくると、もう駄目だ…と思っちゃいますね。

>敵ながらあっぱれ、というとそれまでなんですが、
普段は、本当に完璧でソツがない、絶対的な守護神ですね。

そうなんです。絶対的!というイメージですよね。
TV観戦ですが、ヤンキースタジアムだと、リベラの音楽がかかりますよね。
あの曲で、血の気が引いて行く経験を、何度かしています。

>ほたるさんが書かれているように、マウンドでは落ち着いているし、
変化する剛速球でバットをへし折っちゃうし、
憎たらしいほど素晴らしい投球をしています。

カッターが直球並の速さで飛んでくるのですもの。。
当てるだけで、精一杯!ですよね。

>ただ、敵が強ければ強い程、頑張りがいがあるもので、
リベラのような歴史に残る凄いcloserを、打ち負かして勝てると、
本当に嬉しいですよね。

そうなんです。私なんか偉そうにリベラを打ってこそ、本物のバッター!
…なんて思っています。

>そういう意味でも、2004年のア・リーグのチャンピオンシップは、
今振り返っても最高の思い出です。

あのロバーツの盗塁から始まった、崖っぷちからの快進撃は、忘れられないですね。
そうでした!、あの時、マウンドにはリベラが居ましたね

☆コロコロさんへ No1

2006/8/18  17:38

投稿者:ほたる

こひ〜さん、こひ〜さんの甲子園球場のの解説、興味深かったです。

>メジャーでは手元で変化する変化球が好まれます。
逆に大きな変化球があってもスカウトには好かれないようですね。

そうですか。。パワーがあるバッターには手元で変化した方が打ち難いのでしょうか?

>同じようなストレートでも手元で微妙に変化してるツーシーム、フォーシームなどが主流ですよね。

ほうっ。微妙に握りや指の位置を変え、投手も研究して投げているのですね。
きっと個人によって変化も違うでしょうから、バッターは大変ですね。
球団も多いし、その分、選手も多い、そしてトレードなど移動も多くて、
相手投手の癖を掴むの…って並大抵ではないのですね。

>そんな中、手元で変化する変化球として一番早く注目されたのがカッターだったと思います。

そうでしたか。。私はカッターというとリベラ…というイメージしかなくて、まだまだ勉強が足りません。

>でも、カッターってどんな握りでどういう回転させているのか分かりません。

月刊メジャーリーグ7月号にリベラの握りが載っていますが、私の説明では、
余計解らなくなりそうですね。(笑)。カッターは、リリース時に中指に力が入るそうです。
でもリベラは、人差し指にタコが出来るとの事…やっぱり言葉では無理みたいです。ごめんなさい。

>スライダーやカーブなら投げれますけど、カッターってどうやったらカッターになるのやら・・・

それは、凄い!こひ〜さんは、ピッチャーだったのですか?

>リベラ選手の投球フォームはホント柔らかいですよね。

はい。しなやかで綺麗ですよね。

>豪腕剛球と言うより、切れ味鋭いって感じで好きです。

そうなんです。力技というより職人の域の投げ方ですね。
レッドソックスファンとしては、悔しいですが、
実に素晴らしい投手だと、いつも思います。


☆こひ〜さんへ

2006/8/17  14:09

投稿者:コロコロ

リベラ投手の凄さは、yankeesを宿敵とするred sox fanとして、
何度も思い知らされています。
敵ながらあっぱれ、というとそれまでなんですが、
普段は、本当に完璧でソツがない、絶対的な守護神ですね。
ほたるさんが書かれているように、マウンドでは落ち着いているし、
変化する剛速球でバットをへし折っちゃうし、
憎たらしいほど素晴らしい投球をしています。

ただ、敵が強ければ強い程、頑張りがいがあるもので、
リベラのような歴史に残る凄いcloserを、打ち負かして勝てると、
本当に嬉しいですよね。
そういう意味でも、2004年のア・リーグのチャンピオンシップは、
今振り返っても最高の思い出です。

今年のred soxも、
何とかポストシーズンに進出して楽しませてくれないかな。
昨年から、ア・リーグの中地区の強さが際立ってきています。
red soxとyankeesが覇権争いしている東地区が、今まで
最高だと思っていたのですが、
今年は今のところ、red soxの上に中地区では3チームもいます。。
夏が異常に暑かったので、
ベテランが多いチームより、若手で勢いがあるチームに
有利だったのかな。

そういう中、以前、JUNさんも書かれていたように、
red soxでも若手が台頭してきています。特に新closerのパペルボン。
リベラを超える実績を今年は残してます。

少し涼しくなってきたので、
ベテランの復帰と若手の活躍に期待して、
また仲間たちとfenway parkへ応援にいきます。
ほたるさんも早くBostonに来れるといいな。

2006/8/17  12:30

投稿者:こひ〜

メジャーでは手元で変化する変化球が好まれます。
逆に大きな変化球があってもスカウトには好かれないようですね。
同じようなストレートでも手元で微妙に変化してるツーシーム、フォーシームなどが主流ですよね。
そんな中、手元で変化する変化球として一番早く注目されたのがカッターだったと思います。
でも、カッターってどんな握りでどういう回転させているのか分かりません。
スライダーやカーブなら投げれますけど、カッターってどうやったらカッターになるのやら・・・
リベラ選手の投球フォームはホント柔らかいですよね。
豪腕剛球と言うより、切れ味鋭いって感じで好きです。

http://blog.livedoor.jp/kohhy_pajero/


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