2006/8/19
上川徹氏、ロシア・プレミアリーグへと招かれ主審を務める サッカー&ワールドカップ・ドイツ大会
今年2006年、6月から7月にかけドイツで開催されたサッカーワールドカップで、国際審判である主審の上川氏と副審の広嶋氏が、一次リーグ2試合の審判を務め、高い評価を得て、アジア人初の快挙!決勝トーナメントの3位決定戦で、ドイツ対ポルトガル戦の審判を務めた。その際、破れた方のポルトガルのスコラリ監督から「とても良かった。多くの人が、日本の審判がこれほどのレベルだとは思っていなかったはずだ」と、賛辞された事や、2得点し喜びのあまり思わずユニフォームを脱いでしまい、イエローカードを与えられたシュヴインスタイガーが「とても感じの良い審判だった」と誉めた事は、まだ私達の記憶に新しい。敗者の将やイエローカードを出された選手からの誉め言葉は、上川氏らが、いかに優れた審判であるかを証明できる証拠だと、観ていてとても嬉しかった。
シュヴインスタイガーに、笑顔でイエローカードを提示した上川主審。(3位決定戦)
上川氏らは、試合の直後に行われた3位チームの表彰式で、ドイツチームと同じメダルを授与された。その栄誉を讃え、ドイツから帰国後には、日本サッカー協会からも表彰された。前回のワールドカップから、イタリアの国際審判・コリーナさん(決勝戦は勿論、因縁の対戦、イングランド対アルゼンチン戦の主審を務めた)のファンになり、審判の仕事に興味を持っていた私は、ドイツ大会開催前から、上川氏を応援して来た。そんな私としては、サッカー協会の表彰だけでは、物足りなく感じたが、TVのスポーツ番組に出演した上川氏には、表彰される事より、名誉或る仕事を無事にやり遂げたという満足感が満ち溢れていた。上川氏は、8月に入って、各地でW杯の体験を元に講演活動をしていたが、この度、ロシア1部リーグ(プレミアリーグ)で主審を務めることが、16日、同リーグ関係者からロイター電を通じて明らかにされた。
銅メダルを胸に…上川主審と広嶋副審。
その報道によると、上川氏が主審を担当するのは、現地時間の19日開催の、ロシア・ウラジオストックで行われる、地元ルチ・エネルギア対スパルタク・モスクワの試合だそうだ。同リーグは今までの例で、ヨーロッパ諸国から審判を招いた事があったが、日本を含めアジアからの審判招待は、初めての事だという。ワールドカップの最中、上川氏は、国外のスポーツ誌等でも高い評価を得ており、もしかしたら国外から主審依頼の声がかかるのでは?と予想はしていたが、この時期にとは?!ニュースを見て一番に驚いたが、やはりとても嬉しかった。まだまだ、サッカーでは欧州から比べて「後進国だ」と言われている日本に於いて、欧州に属するロシアから声がかかるのは、大変名誉な事だと思われる。あまり、スポーツには政治を絡めたく無いが、日本とロシアの関係は、北海道の漁船拿捕問題で、政治的にも揺らぎそうな気配がするだけに、上川氏の毅然とした、そして紳士的な試合裁きは、好印象をもたらしてくれるのでは?と期待していたい。日本では、その試合が観られなくて残念だが、引き続き応援して行きたいと思っている。
筑波大学で講演する上川氏。(8月6日)
また、ワールドカップで優勝したものの、不正疑惑に揺れるイタリアの国内リーグでは、定年になったコリーナさんの復帰も切望されているという。途方も無い運動量を必要とする審判の仕事ゆえに、FIFAの「45才定年」という設定は、止むを得ないとは思うが、せめて日本サッカー協会と同じ、50才まで定年の年齢引上げて貰えないだろうか…。出来れば次のワールドカップ・南アフリカ大会でも、日本チームの試合とともに、上川氏の勇姿を観て見たい…とも、密かに願っていたりする。
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上川氏らは、試合の直後に行われた3位チームの表彰式で、ドイツチームと同じメダルを授与された。その栄誉を讃え、ドイツから帰国後には、日本サッカー協会からも表彰された。前回のワールドカップから、イタリアの国際審判・コリーナさん(決勝戦は勿論、因縁の対戦、イングランド対アルゼンチン戦の主審を務めた)のファンになり、審判の仕事に興味を持っていた私は、ドイツ大会開催前から、上川氏を応援して来た。そんな私としては、サッカー協会の表彰だけでは、物足りなく感じたが、TVのスポーツ番組に出演した上川氏には、表彰される事より、名誉或る仕事を無事にやり遂げたという満足感が満ち溢れていた。上川氏は、8月に入って、各地でW杯の体験を元に講演活動をしていたが、この度、ロシア1部リーグ(プレミアリーグ)で主審を務めることが、16日、同リーグ関係者からロイター電を通じて明らかにされた。
銅メダルを胸に…上川主審と広嶋副審。

その報道によると、上川氏が主審を担当するのは、現地時間の19日開催の、ロシア・ウラジオストックで行われる、地元ルチ・エネルギア対スパルタク・モスクワの試合だそうだ。同リーグは今までの例で、ヨーロッパ諸国から審判を招いた事があったが、日本を含めアジアからの審判招待は、初めての事だという。ワールドカップの最中、上川氏は、国外のスポーツ誌等でも高い評価を得ており、もしかしたら国外から主審依頼の声がかかるのでは?と予想はしていたが、この時期にとは?!ニュースを見て一番に驚いたが、やはりとても嬉しかった。まだまだ、サッカーでは欧州から比べて「後進国だ」と言われている日本に於いて、欧州に属するロシアから声がかかるのは、大変名誉な事だと思われる。あまり、スポーツには政治を絡めたく無いが、日本とロシアの関係は、北海道の漁船拿捕問題で、政治的にも揺らぎそうな気配がするだけに、上川氏の毅然とした、そして紳士的な試合裁きは、好印象をもたらしてくれるのでは?と期待していたい。日本では、その試合が観られなくて残念だが、引き続き応援して行きたいと思っている。

また、ワールドカップで優勝したものの、不正疑惑に揺れるイタリアの国内リーグでは、定年になったコリーナさんの復帰も切望されているという。途方も無い運動量を必要とする審判の仕事ゆえに、FIFAの「45才定年」という設定は、止むを得ないとは思うが、せめて日本サッカー協会と同じ、50才まで定年の年齢引上げて貰えないだろうか…。出来れば次のワールドカップ・南アフリカ大会でも、日本チームの試合とともに、上川氏の勇姿を観て見たい…とも、密かに願っていたりする。

2006/8/26 2:30
投稿者:daikubo335
はじめまして。先日ロシアの極東地方にサッ
カー観戦に行って参りました。ナホトカではオ
ケアン・ナホトカ対イルティッシュ194の試合を
観戦し、ウラジオストックではルチ・エネルギア
対スパルタク・モスクワの試合を観戦してきま
した。上川氏の笛を吹く姿を目の当たりにしまし
たよ。ブログにスタジアムの雰囲気等について
画像を含めた記事を載せたので、もしよろし
ければお立ち寄り下さい。よろしくお願いし
ます。
http://blogs.yahoo.co.jp/daikubo335
http://blogs.yahoo.co.jp/daikubo335
カー観戦に行って参りました。ナホトカではオ
ケアン・ナホトカ対イルティッシュ194の試合を
観戦し、ウラジオストックではルチ・エネルギア
対スパルタク・モスクワの試合を観戦してきま
した。上川氏の笛を吹く姿を目の当たりにしまし
たよ。ブログにスタジアムの雰囲気等について
画像を含めた記事を載せたので、もしよろし
ければお立ち寄り下さい。よろしくお願いし
ます。
http://blogs.yahoo.co.jp/daikubo335
http://blogs.yahoo.co.jp/daikubo335
2006/8/21 0:05
投稿者:ほたる
みきさん、お帰りなさい。けむーちゃんの写真、癒されました。嬉しかったです。
アメリカ国内線はセキュリティチェック、厳しくなかったですか?
>反則をとった選手からいい印象を持たれるというのはすごいことですね。
そうなのです。上川さんは、止むを得ない反則と、悪質な反則の時を表情で使い分けています。
この時は、得点したのは素晴らしい事ですが、
ユニフォームを脱ぐと反則なので、
つい…という気持で、故意ではないことを認めて笑顔だったのですよね。
>審判に納得できるかどうかで試合の雰囲気が全く違うものになるでしょうからね。
はい。納得行かないと試合は荒れてしまうようです。
特に、接触の多いスポーツですから、カッとすると危ないですよね。
>それにしても45歳定年は早すぎますね。
選手が10キロくらい走って審判は12キロくらい走るそうですから、
かなりの体力が必要、という事での年齢設定だとは思いますが、
せめて50才くらいまで…と思ってしまいますよね。
☆みきさんへ
アメリカ国内線はセキュリティチェック、厳しくなかったですか?
>反則をとった選手からいい印象を持たれるというのはすごいことですね。
そうなのです。上川さんは、止むを得ない反則と、悪質な反則の時を表情で使い分けています。
この時は、得点したのは素晴らしい事ですが、
ユニフォームを脱ぐと反則なので、
つい…という気持で、故意ではないことを認めて笑顔だったのですよね。
>審判に納得できるかどうかで試合の雰囲気が全く違うものになるでしょうからね。
はい。納得行かないと試合は荒れてしまうようです。
特に、接触の多いスポーツですから、カッとすると危ないですよね。
>それにしても45歳定年は早すぎますね。
選手が10キロくらい走って審判は12キロくらい走るそうですから、
かなりの体力が必要、という事での年齢設定だとは思いますが、
せめて50才くらいまで…と思ってしまいますよね。
☆みきさんへ
2006/8/20 19:54
投稿者:みき
反則をとった選手からいい印象を持たれるというのはすごいことですね。
審判に納得できるかどうかで試合の雰囲気が全く違うものになるでしょうからね。それにしても45歳定年は早すぎますね。
http://diary.jp.aol.com/aujzpye6s4d2/242.html
審判に納得できるかどうかで試合の雰囲気が全く違うものになるでしょうからね。それにしても45歳定年は早すぎますね。
http://diary.jp.aol.com/aujzpye6s4d2/242.html
2006/8/20 18:54
投稿者:ほたる
ミハイロビッチさん、ご来訪、ありがとうございました。
>ブログへのコメントありがとうございました。
恐縮です。上川さんの事を詳しく書かれていて、興味深く拝見しました。
>W杯の定年については、確かに延長を望みたいところですね。
この点については、私もほたるさんと同意見です。
はい。ありがとうございます。
>今大会から審判員の選考に試験を課したわけですが、試験を
課すのであれば、基準に達しない審判はそこで篩にかけられ
るので、ことさら定年を設ける必要はないわけですし。
仰る通りです。W杯の審判になるテストは、相当厳しいのですよね。
確かに体力がなくなれば、クリアできないので、そのテストで充分ですね。
出来れば、FIFAの国際審判の定年自体も、上げて欲しいですね。
>上川さんのように、自分に厳しい人は、47歳(=次回大会時
の年齢)でも、世界水準のジャッジをすることができるので
はないかと思います。
そうですね。足の古傷も心配ですが、きっと今大会の経験を生かして、
決勝戦に選ばれるくらいな主審になられる事と思います。
この問題は、FIFAに直訴すれば良いのでしょうか。。
まずは、コリーナさんが復帰して前例を作って下さらないかなぁ、と思います。
↑
ちょっと、他力本願ですが。。
☆ミハイロビッチさんへ
>ブログへのコメントありがとうございました。
恐縮です。上川さんの事を詳しく書かれていて、興味深く拝見しました。
>W杯の定年については、確かに延長を望みたいところですね。
この点については、私もほたるさんと同意見です。
はい。ありがとうございます。
>今大会から審判員の選考に試験を課したわけですが、試験を
課すのであれば、基準に達しない審判はそこで篩にかけられ
るので、ことさら定年を設ける必要はないわけですし。
仰る通りです。W杯の審判になるテストは、相当厳しいのですよね。
確かに体力がなくなれば、クリアできないので、そのテストで充分ですね。
出来れば、FIFAの国際審判の定年自体も、上げて欲しいですね。
>上川さんのように、自分に厳しい人は、47歳(=次回大会時
の年齢)でも、世界水準のジャッジをすることができるので
はないかと思います。
そうですね。足の古傷も心配ですが、きっと今大会の経験を生かして、
決勝戦に選ばれるくらいな主審になられる事と思います。
この問題は、FIFAに直訴すれば良いのでしょうか。。
まずは、コリーナさんが復帰して前例を作って下さらないかなぁ、と思います。
↑
ちょっと、他力本願ですが。。
☆ミハイロビッチさんへ
2006/8/20 18:44
投稿者:ほたる
コロコロさん、ボストンは涼しくなりましたか?(野球…ちと辛いですね〜)
>シュヴインスタイガー選手って、気性が激しそうな選手ですよね。
そういう選手からも評価されるのは、凄いな。
はい。加地選手が怪我をしたファールは、気性の激しさが出ていました。
TVには、映らなかったのですが、私は上川さんが、「仕方ないね〜」
みたいな雰囲気で、カードを出されているこの写真が大好きで、
反対に猛反発する選手には、毅然とされているし、フェイスコントロールが上手いと思いました。
>夢中になって選手たちはプレーしているから、ちょっとしたことで、
いろいろ、感情的な衝突が起こりそうですよね。
そういうのを、日本人がコントロールすることは難しいはずです。
そうなんですよね。どうしても、馬鹿にされがちでしたよね。
>海外にいて、アジア蔑視とも言われる世界に身をおいていて、
なかなか認められない私には、上川さんの活躍は、
とてつもない偉大なことのように思えます。
はい。コロコロさんたちも苦労されていますよね。
上川さんの3位決定戦の試合のコントロールぶりは、素晴らしく、
もっと、日本の中で、評価して欲しかったくらいでした。
>いろいろな苦労を超え、努力され工夫されたのでしょうね。
はい。Jリーグでは、審判になった頃、
カードの上川と言われる程のカードを出して、
試合が荒れてしまった、苦い経験もあったそうです。
そんな経験から学び、選手の感情をコントロール出来るように、
試合の録画を観て、反省し色々と考えられたようです。
>毅然としたところと、柔らかな表情の使い分け、見習いたいものです。
はい。気品を感じますよね。凛々しい姿に感動しました。
☆コロコロさんへ
>シュヴインスタイガー選手って、気性が激しそうな選手ですよね。
そういう選手からも評価されるのは、凄いな。
はい。加地選手が怪我をしたファールは、気性の激しさが出ていました。
TVには、映らなかったのですが、私は上川さんが、「仕方ないね〜」
みたいな雰囲気で、カードを出されているこの写真が大好きで、
反対に猛反発する選手には、毅然とされているし、フェイスコントロールが上手いと思いました。
>夢中になって選手たちはプレーしているから、ちょっとしたことで、
いろいろ、感情的な衝突が起こりそうですよね。
そういうのを、日本人がコントロールすることは難しいはずです。
そうなんですよね。どうしても、馬鹿にされがちでしたよね。
>海外にいて、アジア蔑視とも言われる世界に身をおいていて、
なかなか認められない私には、上川さんの活躍は、
とてつもない偉大なことのように思えます。
はい。コロコロさんたちも苦労されていますよね。
上川さんの3位決定戦の試合のコントロールぶりは、素晴らしく、
もっと、日本の中で、評価して欲しかったくらいでした。
>いろいろな苦労を超え、努力され工夫されたのでしょうね。
はい。Jリーグでは、審判になった頃、
カードの上川と言われる程のカードを出して、
試合が荒れてしまった、苦い経験もあったそうです。
そんな経験から学び、選手の感情をコントロール出来るように、
試合の録画を観て、反省し色々と考えられたようです。
>毅然としたところと、柔らかな表情の使い分け、見習いたいものです。
はい。気品を感じますよね。凛々しい姿に感動しました。
☆コロコロさんへ
2006/8/19 18:03
投稿者:ミハイロビッチ♂
ブログへのコメントありがとうございました。
W杯の定年については、確かに延長を望みたいところですね。
この点については、私もほたるさんと同意見です。
今大会から審判員の選考に試験を課したわけですが、試験を
課すのであれば、基準に達しない審判はそこで篩にかけられ
るので、ことさら定年を設ける必要はないわけですし。
上川さんのように、自分に厳しい人は、47歳(=次回大会時
の年齢)でも、世界水準のジャッジをすることができるので
はないかと思います。
http://kamikawatime.blog56.fc2.com/
W杯の定年については、確かに延長を望みたいところですね。
この点については、私もほたるさんと同意見です。
今大会から審判員の選考に試験を課したわけですが、試験を
課すのであれば、基準に達しない審判はそこで篩にかけられ
るので、ことさら定年を設ける必要はないわけですし。
上川さんのように、自分に厳しい人は、47歳(=次回大会時
の年齢)でも、世界水準のジャッジをすることができるので
はないかと思います。
http://kamikawatime.blog56.fc2.com/
2006/8/19 16:34
投稿者:コロコロ
シュヴインスタイガー選手って、気性が激しそうな選手ですよね。
そういう選手からも評価されるのは、凄いな。
夢中になって選手たちはプレーしているから、ちょっとしたことで、
いろいろ、感情的なな衝突が起こりそうですよね。
そういうのを、日本人がコントロールすることは難しいはずです。
海外にいて、アジア蔑視とも言われる世界に身をおいていて、
なかなか認められない私には、上川さんの活躍は、
とてつもない偉大なことのように思えます。
いろいろな苦労を超え、努力され工夫されたのでしょうね。
毅然としたところと、柔らかな表情の使い分け、見習いたいものです。
そういう選手からも評価されるのは、凄いな。
夢中になって選手たちはプレーしているから、ちょっとしたことで、
いろいろ、感情的なな衝突が起こりそうですよね。
そういうのを、日本人がコントロールすることは難しいはずです。
海外にいて、アジア蔑視とも言われる世界に身をおいていて、
なかなか認められない私には、上川さんの活躍は、
とてつもない偉大なことのように思えます。
いろいろな苦労を超え、努力され工夫されたのでしょうね。
毅然としたところと、柔らかな表情の使い分け、見習いたいものです。