2006/11/21

私の非日常的な1週間と松坂大輔投手の落札額に思う(斎藤緑雨)  日記(今日思うこと)

今月11日の深夜に、突然くも膜下出血で倒れた叔母は、延命措置を望んだ家族の祈りも届かず、その3日後、60才という若さで天国へ召された。倒れた日も叔父と2人で谷汲山へ紅葉を愛でるドライブをしたばかり…明るくて優しい人だった。叔母の入院していた病院、そして自宅、葬儀場へと近県の親族を車に乗せて走り回っていた私は、すっかり世間のニュースから遠ざかっていた。勿論、自分が贔屓にしているレッドソックスが、松坂大輔投手との交渉権を、約60憶という高額で落札した事も、スポーツ新聞の見出しで見て知る程度だった。一昨日からほぼ日常の生活へと戻り、テレビのニュースを観ていると、様々な番組が松坂投手の動きを追っていた。60憶という数字…その破格さゆえ、想像する事も出来ないが、何と高速道路の建設費に充てると1キロしか造れないという。私はこの1週間、高速道路を何往復もしたが、そんな高額を費した道路の上を走っていたとは夢にも思わなかった。道路交通網を便利にするのには、随分とお金がかかるものだと痛感した。
クリックすると元のサイズで表示します谷汲山、華厳寺の紅葉(岐阜県) 

また、私の留守中に、岐阜県本巣市に住む高校時代の同級生から「富有柿」が届いていた。「ここの所、急に冷え込んで来て霜が降りたので甘さがが増したはずだ」と、その箱の中には手紙が添えられていた。富有柿は、完全甘柿の一種で、完全甘柿は、渋柿からの突然変異とも言われ日本独自の品種である。柿にはこの他に、熟しても渋みが残る不完全甘柿…筆柿等、乾燥させる等して渋を抜き食する渋柿…市田柿などがある。渋柿も、未熟時は渋いが、色づいて更に熟し柔らかくなると渋が抜け、甘みが出て来る。私の育った家にも、柿の木が沢山あったが、「柿」と聞くと必ず「柿は渋きより甘きに入り、人は甘きより渋きに入る」という明治文壇の鬼才、アフォリスト(警句家)として有名な斎藤緑雨の言葉を思い出す。渋柿は熟すと甘くなるが、逆に人間は年月を経て熟すと渋みが出てくる…この言葉を亡き実の父から聞いて「成る程」と納得させられたものだった。
図書館内、斎藤緑雨のコーナー。 クリックすると元のサイズで表示します

その斎藤緑雨の作品は、三重県津市にある県立図書館に常設されているが、私は過去1度行った事があり、結局無理だったが、予定では14日に三重県伊勢市出身の友達と再訪するはずだった。先月10月16日には、同県鈴鹿市で、斎藤緑雨を顕彰した「アフォリズム(警句)作品」を募集し公開審査が行われ、最優秀賞、優秀賞が発表になっていた。残念ながら、その作品は「一筆啓上」の作品のようにインターネットでは公開されていないが、今年の秀作を数点紹介しておきたい。「時により悪人の悪意よりも善人の好意により追いつめられることがある」。「俗に言う毒にも薬にもならない人は、ガラスケースの中のランチメニューに似て、いくら時間をかけても、何の味もしない」。「人格を売れば金持ちになれる。だが後に人格を取り戻そうとしても金では買えない」。この1週間、普段疎遠になっている親族とも顔を合わせ、色々な話を聞いたが、様々な人間模様を凝縮しているような警句ばかりだった。
クリックすると元のサイズで表示します 交渉に向けて渡米前の松坂投手。

さて、松坂大輔投手の移籍については、レッドソックスが松坂投手との30日間の独占交渉権を得た結果となり、今後は、レッドソックス側と松坂投手側が年棒、契約年数などの交渉が行われ、それが合意に達すると、メジャーリーグ選手会が契約内容を確認した後、5日以内に西武へと落札額が入金されて、移籍が成立する経緯となるそうだ。この60憶という金額…レッドソックス側は、松坂投手に期待をするからこその算出である事は間違いないが、その背景には、日本をターゲットとするテレビ放映権、グッズの売り上げ等、スポーツビジネスの冷静な計算が見え隠れする。レッドソックスファンの私としては少々複雑な思いであるが、斉藤緑雨が今も存命なら、どんな警句を詠んだだろうか…と思いを馳せた。

◎斉藤緑雨
本名・賢。1867年(慶応3年)12月30日、現在の鈴鹿市に、伊勢神戸本多侯の典医であった父・利光の長男として生まれた。明治9年、9歳で上京後、其角堂永機に師事して俳句の手引きを受け、幼友・上田万年(国語学者)と回覧雑誌を発行した。 明治17年、17歳の時、仮名垣魯文の弟子となり、『今日新聞』に入社して、文学活動を本格的に始める。戯作風の続き物や、パロディ批評で文壇に登場。やがて花柳小説「油地獄」、「かくれんぼ」で作家的地位を確立し、「門三味線」では、樋口一葉の「たけくらべ」と競った。 明治30年以降は、「おぼえ帳」以下のアフォリズム(警句)やエッセイを主に書いた。職は新聞社を転々とし、貧窮のうちに肺疾患の為、明治37年4月13日、「僕本月本日を以て目出度死去仕候間此段広告仕候也」という自分の新聞死亡広告を載せ、本所横網町にて没。享年37歳。
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2006/11/28  3:06

投稿者:ほたる

温かい、お言葉をありがとうございます。

>ほたるさん、いろいろ大変だったみたいですね。

はい。11月は突然の不幸ごとから、友人の挙式の支度まで、
実に慌しい月でした。

>叔母様のご冥福をお祈りいたします。

ありがとうございます。今日も従妹(叔母の娘)から電話があったのですが、
叔母そっくりの声で、ぎくっとしました。
仲の良い夫婦でしたので、遺された叔父の事が心配です。





☆ananasさんへ

2006/11/25  14:26

投稿者:ananas

ほたるさん、いろいろ大変だったみたいですね。
叔母様のご冥福をお祈りいたします。



パッツとボソックスとファンタジー

2006/11/23  2:48

投稿者:ほたる

恵雅さん、素敵な扇の絵…写真にも使わせて頂きました。ありがとうございました。

>ほたるさんお疲れ様。

先週は、走り回っていました。叔母の兄、姉が高齢なので、
運転手となって、、、でも、役に立てて良かったです。

>それにしてもお若いのに、叔母様はくも膜化出血で亡くなられたとか。
くも膜って恐ろしいですね。私の周りでもあっけなく亡くなられてしまった方がいます。

脳卒中の中でも、予兆が出難いそうです。あまりに急で、葬儀までは、
家族も気を張っていますが、後がちょっと心配です。。

>余りにもあっけなく、ほたるさん方ご親族の方々も現実として受け入れられないのでは?

仰るとおりです。段々、実感が沸いてくるとともに、辛さも増すのですよね。

>ほたるさんのお仕事が忙しくて更新していないのかと思っていました。

仕事は、七五三のお支度のピークが終った所でした。

>お仕事だけでなく、忙しかったんですね。

はい。でも、今週でなくて有り難かったです。
思いやりのある人でしたから、考えてくれたのかも?と思ったりします。

>風邪が流行っています。
 体力が弱っている時に襲われますから、充分休養をとってくださいね。

ありがとうございます。恵雅さんも、こじらせないようしっかり治して下さいね。
歯医者さんは、年末から行く事にします、トホホですが。。
ではまた〜。写真はスナップで、一寸扇の開きが甘かったようですが、
送らせて頂きました。見てやって下さいね。写真屋さんの写真も楽しみです。
それにしても、お目出度い事は良いですよね〜。


☆恵雅さんへ

2006/11/23  2:38

投稿者:ほたる

>それよりも松坂君。横浜高校のときに何度か見たけど、

ああっそうでした。彼は横浜高校でしたよね。。

>ちょっと見ない間にお顔がまん丸… 

髪型のせいもあると思ったけど、やはりいささか、育ったよね。
投球に体重が乗って球が重くなるのはいいけど、
膝とか腰とか、痛めないといいなと思っています。。

>私の地元の高校出身だから、ほたるさんのお友だちもボストンで可愛がってやってくださいませ。

日本人は皆、きっと喜んでいると思いますが、こんな時期にチケット値上げの
告示があったりして、もし、調子が良くなかったら、大ブーイングになりそうです。
プロの世界は厳しいし、当り前なんだろうけど、即結果…を求められそうで、
一寸、可哀相。。でも、もしボストンへ行ってくれたら応援しますよ〜。
どちらかと言うと、野茂投手が行った時の方が力が入っていたけど。。
様々な環境の変化や、プレッシャーに打ち勝って活躍して欲しいです。


☆スピンさんへ No3

2006/11/23  2:37

投稿者:ほたる

>グズグズの柿と緑色のみかん、日本の果物だけどこれを見ると「ここはイタリアなのね」って感じちゃいます。

あははー。失礼、ホント、何か違うって感じですよね。

>だって、出荷が遅すぎる柿と早すぎるみかん。“絶対に”時間通りに来ない電車とかバスと同じです。

ぷっ。そう結び付けましたか!?可笑しい。深夜にまた受けています。

>えっと、アリタリアはたま〜に時間通りに飛ぶから「ど〜せ遅れるから」って甘く見てると痛い目に遭いますからね。怖い、怖い。

飛行機もですよね。。
ボストンのバスもそうなのよ。時刻表があっても無いようなもの。。
あっそうそう、地下鉄も一応時刻表があるそうだけど、見ている人を見た事がないくらい。。
それに比べて、日本のダイヤは実に正確ですよね〜。。

>それから、松坂君のことは新聞で見ましたよ。“Speak Fee $51M”って見出しだったかな?お話しする値段が5100万ドルってビックリしました。

そうなんです。松坂君に支払われるのでなくて、西武に行っちゃうの。。
まだ、決定ではないけど、契約が成立したら、西武はほくほくだよね。
レッドソックスグッズの業務提携もするようですし…日米共に商魂逞しいって感じです。


☆スピンさん No2

2006/11/23  2:35

投稿者:ほたる


スピンさん、おかえり〜。私もシンデレラぎりぎりに仕事が終りましたよ。

>カードをありがとう。

此方こそ、いつも、本当にありがとう。元気を頂いています。

>たくさん、たくさんお疲れさまでした。お仕事も忙しいと思うけど体も大切にしてね?

は〜い。今週は、結婚式ウィーク。。楽しいお仕事だけど、一段落する
来週あたりにどっと、疲れが来ないよう、慎んで?気をつけます。

>日本の紅葉って綺麗ですよね。イタリアには赤く紅葉する木が少なくて、秋は黄色い紅葉?です。

ほうっ。非常に興味深いです。何故なんだろう?
紅葉を植えても、黄色くしかならないのかなぁ。。試したいなぁ。。

>でも柿はあるのよ。柿はイタリア語でも“cachi(カキ)”とか“kaki”。これ、日本からの輸入じゃなくてイタリアで栽培してるそうですよ。

そうなんですね。アメリカで見たフルーツも品種名を見ると、
林檎のFujiとか、梨のShinseiki、Housui等、日本原産が多いですよね。

>10月くらいからお店とか市場で売ってて、見た目は日本の柿そのまま。ところがっ! もう、これが完熟を通り越してるくらいにグズグズに柔らかくて、イタリアの人はこの柿をスプーンで食べるの。

あらら。その形は筆のようなのかしら?
もしかして、渋柿を熟させて食べているのかなぁ?

>あと、みかんも“MIJAGAWA(ミヤガワ)”って言うのは日本のみかんと同じです。ところがっ!(またかって思った?)この、みかんはどれもこれも緑色… 食べると甘いんですけどね。

これは、日本にもある品種ですよね。食べた事があります。
それに日本は、殆どが、黄色くする為にアルコール?だったかな、
出荷の前に吹きかけるそうです。。青いみかんの方が、実は体に良いのかも?



スピンさんへ No1

2006/11/23  2:08

投稿者:ほたる

>しかしこういう話題があるといつも私は疑問に思うことが二つ。
なんで60億円という金額のことだけが一人歩きしたように話題になるのかな。どうせ自分がもらうわけじゃないし、政治家が不正を働いたとかいうわけではないからどうでもいいじゃん、と思います。

松坂投手を媒体にして、西武対ボストン・レッドソックスの取引なのですが、
マスコミ報道では、どうしても、松坂選手本人に、降りかかるように書かれていますよね。
マスコミの報道のあり方も問われていると思います。

>また「日本のプロ野球が空洞化する」という危惧の意見がでますが、これを聞くたびに不思議に思うのは、なぜサッカーの選手が海外でプレーするときにはこのような声が聞こえないのか、ということ。プロ野球だけなんでこのような見方するんでしょうね。

実際は、サッカーでも言われていると思うのですが、あまり聞こえて来ないのは、
それだけ、現在Jリーグの人気が少なくなっているのではないでしょうか?
選手生命の短いスポーツほど、選手は早めに本場へ行ってプレーしたいでしょうし、
問題は多いですよね。
その点、ゴルフは寿命が長くて良いですよね。(移籍とは関係ないですが)


>疑問が解けませんが、誰か納得のゆく意見があるかな。僕もいろいろ仮説があるのですが、長くなるので機会をあらためます。
相変わらずのヒネクレぶりで失礼しました・・・

いえいえ、色々な考え方もあり、また、色々な思い入れもあられますから。。
どちらにしても、こういう事をきっかけに、見直す事が多々あるのだと感じています。



☆KEYさんへ No2

2006/11/23  2:07

投稿者:ほたる


KEYさん、ご心配頂きまして、ありがとうございました。

>いろいろたいへんでしたね。お疲れの出ませんように。

ありがとうございます。普段からの不摂生が祟らないよう気をつけたいです。

>松坂の件は拙ブログでも書きましたのでよろしければご笑覧を。

拝見させて頂きました。コメントはまた改めて書かせて頂きますね。

>友人をはじめ多くの方から「松坂レッドソックスでよかったね」というメールなどをもらいましたが、「まだ決まっとらん!」と思うと同時に「なんもわかっとらんなあ」と複雑な気持ちでした。

確かに、もしかしたら、松坂投手本人への条件が良くないかもしれないし、
まだ、契約するとは限らないですよね。

>松坂が日本人というだけで応援するような人たちがレッドソックス・ファンなんていいだすのはマッピラご免です。

そうですね〜。私はKEYさんほど、熱心でないのかもしれないですが、
切っ掛けが何であれ、ファンが増えてくれるのは嬉しい事だと思います。
後はメディアが正しい?報道をして、レッドソックスの事、ボストンの街の事、
理解してくれる人が増えれば…と思っています。

>まあ言い出すとキリがないからもうやめます。

沢山の問題がありますね。




☆KEYさんへ No1

2006/11/22  13:39

投稿者:ほたる

こひ〜さん、ご丁寧にありがとうございます。

>叔母様のご冥福をお祈りいたします。
脳溢血というのは本当に怖いです。先日、おいらも知り合いを脳溢血で亡くしましたが、昨日まで元気だった人が突然ですから・・・

はい。叔母も夕食を食べ、ホント、頭痛がする直前まで、元気そのものでした。

>周りの人間のショックは計り知れないものがありますから。
まだまだ何かと大変だと思いますが、気をしっかり持ってください。

ありがとうございます。遺された家族が大変なので、出来る事をさせて貰いたいと思っています。

>落ち着いたら、レッドソックス松坂選手や、デビルレイズ岩村選手、井川選手よどこへ行く?、メジャーの移籍金・年俸高騰といった話題でお願いします。

難しいですよね。記事として書くのに複雑な思いでしたので、
斎藤緑雨のアフォリズムに含みを持たせて、書いてしまいました。
今回、価格破壊的な金額が打ち出されてしまいましたので、
今後のポスティングシステムは、インフレ傾向になると予想します。

フェンウェイ球場は、その造りと歴史上から、これ以上客席を増やせない為、
チケットの値上がりも決まったようです。
その原因が全て松坂投手とされそうで、少し可哀相な気もします。
レッドソックス側は、西武との業務提携もあるようですし、日本の市場から、
回収しきるつもりのようですが、今後、様々な問題が起きて来そうで
(例えばFAだと球団に一円も入らないのでポスティングすシステムが多くなる?など)
難しい問題を、沢山抱える契機となる気がしています。


☆こひ〜さんへ

2006/11/22  13:26

投稿者:ほたる

aoiさん、色々と励まして頂いて本当にありがとうございました。

>ほたるさん、お帰りなさい。

10日ぶりに、まとも?に更新しました。
改めて、ここに来れる毎日の平凡な日々に感謝したいです。

>叔母様、残念でしたがほたるさんの叔母でいれたことはきっと誇りに思われてるはず。

叔母は明るく優しい人でしたので、私こそ、叔母の事を誇りに思います。
娘である従妹とは、病院でも色々話しましたが、遺された家族は、あまりに突然なので、
(私もそうだしたが)悲しみはこれからもっと襲って来ると思います。
出来る事をさせてもらえたら、叔母への恩返しになると思っています。

>気持ちにゆとりができるまでは無理しないで下さい。

ありがとう。今週は、お目出度い仕事が続きます。感謝して頑張ります。

>斉藤緑雨さんの言葉、一見ぶっきらぼうだけどいい言葉ですね。

はい。松坂投手の件、緑雨氏なら、どんな警句を詠んだのだろうと、考えました。
でも、何があっても、温かく見守りたいですよね。



☆aoiさんへ


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