2005/10/24

電磁波人命探査装置「シリウス」  日記(今日思うこと)

昨日で、新潟中越地震が起きてから、一年が経過した。間も無く2度目の冬を迎えようとしている今も、2800世帯、9100人の方々が仮設住宅暮らしのままだそうだ。豪雪地帯の山間地域で、住宅の再建、道路、農地の復旧は難航しているのである。51名の死者を出した破壊力、倒壊した家屋がTVに映し出される度に、悲しい憤りを感じていた。しかし、地震から4日後の10月27日、行方不明になっていた親子が4日ぶりに見つかった。土砂の中から、小さな命を見つけたのは電磁波人命探査装置「シリウス」だった。

私の弟は、昨年、役所の広報部にいた。休日にはボランティアとして新潟まで出向き、微力ながらも、何とかお役に立って来れたようだ。弟は消防団にも属しており、そのシリウスに興味を持ち、役所から国内販売店の東京・桜護謨(製造元はドイツ)まで、出向き、見学してきたそうだ。弟の記録して来た事や、他の情報をまとめてみた。  「シリウス」取り扱い会社「桜護謨」のホームページは以下の通り
              http://public.sakura-rubber.co.jp/fire/chapter04/4-10-01.htm

シリウスを国内で初に導入したのは、1996年、東京消防庁であった。以来1999年のトルコ西部地震台湾地震で、日本から派遣された救助隊員はシリウスを使い、救助活動に活躍した。このシステムは、人の心臓の鼓動や肺の拡大、縮小の動きを捉えることで生存者のみを発見できるのが特徴である。装置から電磁波を放射し、地中の人間の心臓や肺に当たって反射されると、これを受信してコンピュータ処理。心臓の鼓動の周波数と呼吸の周波数のピークを画面に表示する。そのピークを確認することで生存者を探知できるという。探査距離は最大約90メートルから、20メートルだそうである。

従来、生き埋めになった生存者の捜索には、地中音響探知機も使われて来ているが、木造家屋の中に、泥が入り込んだような被災現場では音が伝わり難くく、探査が難しいケースもある。その点、電磁波探査装置は生存者の心臓の鼓動を探知するので、生存者に意識がなくても探知可能。周囲の騒音にも影響されないのだ。因みに1台3000万円だそうである。1台如何?と言いたい所だが、個人向けには販売されていないようだ。そして現在シリウスは、日本全国、北は札幌市から南は福岡市まで、20台以上が消防局や特別救助隊などに配備されている。

話は、その開発した会社の開発過程・ポリシーが、大変興味深い。何と、世界唯一というこの装置を製造したのは、社員10人のドイツのベンチャー企業なのだ。日本で、小さな命を奇跡的に救った活躍は、世界中に報道され、問い合わせが殺到しているそうだが、当初は、失敗もあったそうだ。ベルリンでのガス爆発時には、12才の少年が、自宅のがれきの下に取り残されている情報を受け探索したが、初期のシリウスが鼓動をキャッチしたのは、少年の飼い犬。犬と子どもの呼吸の仕方が似ていて、判断がつかなかったのだ。残念ながら少年は後で遺体で見つかった。その後、改良を重ね、波形データも蓄積、人と動物も区別可能になり、欧州各国や韓国、米国、ブラジルなどでも導入されている。その名前もシリウス=>おおいぬ座=>探査犬からの由来とされる。

あくまでも、人命救助が、同社の開発ポリシーだが、軍事・治安や情報活動の分野でも、威力を発揮している。社長は「話せない事は多い」としながらも、「最大の顧客は北大西洋条約機構(NATO)」だと明かしている。ドイツの特殊部隊や情報機関、国境警備隊、米沿岸警備隊も名を連ねる。しかし「武器は作らない。あくまで人命救助が中心不動の開発ポリシーである。また、国境でトラックを検査し不法移民の有無を調べたり、誘拐された人質の捜索やテロ実行犯追跡などの、ハイテク機器も製造している。

社長は、各マスコミの取材人に向かい、「米軍が、買っていてくれれば、ビン・ラディンや、フセイン元大統領を、地下から、すぐに見つけられたのに」と笑って、語ったそうだ。

弟は、阪神淡路大震災の時も、当時学生だった為、まだ、交通網さえ遮断されていた地震直後、行ける所まで電車で行き、後は歩いて現地に辿り着いて、ボランティア活動をした。辿り着いた直後は、お手伝いに来たはずが、反対に、炊き出しをご馳走になったり、地元の方々に面倒を見て貰ったと言っていた。幼い頃、弱かった弟とは、思えない逞しさを、大人になってからは、時々感じる。しかし、何と言っても私の弟である。珍事件も多々あるのだが、それはまた、別の日記で・・・
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