2005/10/27

敗者の雄  Boston Red Sox・MLB

ホワイトソックスが、ワールドシリーズを制覇した。終わってみれば1対0の完封勝ち。ホワイトソックスが強さを見せつけた試合内容だった。しかし、私はあえて負けたアストロズの、先発投手、ブライトン・バッキーにスポットを当てたいと思う。ワールドシリーズ第4戦。後の無いアストロズのマウンドを託されたバッキーには、気迫が漲っていた。それは2回、何かを起こす?ピアジンスキーのピッチャー強襲の当たりを、右肩に受けた。しかし、痛い顔1つ見せず、走り寄ろうとするトレーナーにも、大丈夫とノーサインを送っていた。そしてこの回、ホワイトソックス打線を9球で3者凡退に抑えた。4回のホワイトソックス、ダイのヒット以来、11人に塁を踏ませなかったものの、味方の援護がないまま、7回を迎えた。そして、ロワード、クリーディと連打を浴びた。走者2、3塁に置いて、ホワイトソックス、ウリーベに対しバッキーが投げた渾身の100球目、ウリーベのバットは空を切った。三振だった。飛び上がってガッツポーズをするバッキー。しかし、これがバッキーの今シーズン最後の勇姿となる。8回表に、打順が周って来た為、代打バグエルを送られ、後のマウンドをリッジに託す事になったのであった。リッジも好投したが、1点を取られ、これが、決勝点となってしまった。

バッキーは、もっと投げたかったに違いない。降板後、ベンチから見守る姿からも、そう感じられた。今期、レギュラーシーズンでは、10勝8敗と、数字で秀でてはいないが、先発としてワールドシリーズ出場に貢献している。昨シーズン終了後は、ソリアーノとの、トレードの話も浮上したという。しかし、昨年シーズン最終戦、ポストシーズン進出のかかった大事な1戦では、腹痛で登板を回避せざるを得なかった、大投手、クレメンスに代わり、先発した。レギュラーシーズンは、5勝しかしていなかったのだから、相手チーム、ロッキーズの意表をついた指名であった。そして、バッキーは、急遽先発を言い渡されたものの、その大役を果たし、チームをプレイオフに導いている。恐らく、このような度胸と勝負強さを買われての、今日の登板だったのだろう。私には、ホワイトソックス優勝の瞬間より、彼の気迫溢れるマウンドの勇姿が目に焼きついている。ブライトン・バッキー、4年目の27才。アストロズの地元テキサス州出身。来シーズンの活躍に注目したい投手の1人である。

クリックすると元のサイズで表示します 渾身の100球を投げた、バッキー

閑話休題
ホワイトソックス、優勝の瞬間、抱き合う選手達の中に、「胴上げ投手?」ジェンクス井口の姿があった。井口は、176cm 84キロと、田口や、松井稼に比べても、日本人としては、けっして体格が悪い方ではないはずだが、ジェンクスと抱き合う姿は、まるで、「くじらいるか」…だった。ジェンクスを指名する、ギーエン監督のジェスチャー「大きくて、横にも、でかい奴」を、思い出してしまった。

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