4月21日・日曜日の午後3時から故・梅原猛氏のお別れ会が、
京都駅内のホテルで開かれることは、
京都新聞に告知されていたので、知っていた。
行きたいと思い、黒い服を用意しようと思っていたが、
諸々の雑事で断念せざるを得ず、とても残念だった。
残念でたまらない(泣
行きたかったのに…
京都新聞に、予想通り記事が載っていた。
梅原猛さんは「破格の人」、故人の人柄しのぶ 京都でお別れの会
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190421000106
(京都新聞)
(抜粋)
「会の世話人代表である日文研の小松和彦所長は
「『学界の風雲児』や『奇人・変人』『妄想の人』『京都の妖怪』
などさまざまな評価も面白がっていた」と、その懐の深さを回顧した。
祭壇に掲げられた大きな遺影を前に、ゆかりの学者が言葉を述べた。
鷲田清一前京都市立芸術大学長は「誰も追いつけない破格の人」と評し、
「遠くにそびえながらも、とっくり片手に気軽に若手とまみえ、
話を聞いてくれる。かじかんだ心を温められた後輩は多い」
と情の厚さに触れた。」
(以上)
本誌には、ご夫人のふささんの記事も掲載されていた。
ウェブでも少し…
梅原猛さん最期「ぱあっと花咲いたよう」 妻・ふささん振り返る
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190418000047
(京都新聞)
以下抜粋
「22歳で結婚し、70年近く連れ添った。
「やはり変わった人でした」」
■「座ったところが書斎」
「家では座ったところが書斎。そこらじゅうで店を開く。
ぱっと思いつくのか知らないですけれど、本を開いて原稿を書き出す」。
「 哲学の道の終着点から若王子山に入った森の中にある邸宅は、
かつて哲学者の和辻哲郎が住んだ。」
*これは、以前から知っていた。
梅原猛氏は、和辻哲郎の邸宅跡に住んでいた。
哲学の道のあたり。いい環境の所、
漱石の弟子、和辻がそこにかつて住んでいた。
縁を感じる。
☆京都新聞本誌より
「夫・梅原猛 素顔も独創的」
我が子(賢一郎氏)をデパートに忘れて来たことがあったらしい。
まるで長嶋茂雄のようなエピソードだ。笑
そのデパートというのが、かつての京都駅の北側にあった
「丸物」。
丸物の屋上に子供を忘れて来たそうだ。( ゚Д゚)
ウチの家の近くにあって、自分も何度も親と通った、
今はもうない、なつかしいない名前のデパートだ
(その後近鉄百貨店となり、今はヨドバシ)。
屋上でも、よく遊んだ。
私たちが百貨店へ行くと言えば、丸物だったので、
梅原さんみたいな、ハイソな人でも、そこへ行ったことがあるのかと、
ちょっとうれしかった。しんみり…。
そのほか、ふささんによると、
左右別の靴を履いて東京へ行った、とか、
パジャマのズボンの上にスーツを着てしまい、
同行者に「今日は妙な恰好をしてますな」
と言われたそうだ。
夢中になったり、ひとつのことに集中すると、
自分の身の回りのことは、頭に入らなくなってしまうのだろう。
ふささん
「頭が先に進んでいる」
「だから何をやるか分からない」
「まるで子供みたいで、無邪気というか、愉快なところがある」
*こういう人を包み込む方がご夫人でよかった。
頭の良い人にありがちなエピソードだ。笑
*日文研創設のエピソードも、夫人が語っているが、
東京へ私費で日参して、建設を呼びかけ、いつもはねつけられていたと。
けれども、
「「ゲームみたいなもんや」って楽しんでいるところもありましたよ」
☆真剣勝負の場でも、ゲームのように楽しんでしまえるところに、
お茶目な一面が見えるようで、
きっと可愛らしい人だったのだろう。
*日文研、「国際日本文化研究センター(京都市西京区)」
は、のち京都の識者たちに受け継がれ、
現在は妖怪研究の第一人者、小松和彦氏が所長を務めている。
お別れ会には、鷲田清一前京都市立芸術大学長も見え、
錚々たるメンバーが駆け付けたようだ。
皆、梅原氏の遺志を受け継ぐべく奮闘されてる優秀な学者たち。
初代 梅原猛
2代 河合隼雄
3代 山折哲雄
現在 小松和彦
*所属研究者として
磯田道史(「武士の家計簿」)
呉座勇一(「応仁の乱」)
*「令和」の発案者と目されている中西進氏(京都市在住)は、
名誉教授になっている。
*小松和彦も、鷲田清一も、
それと知らずにその著書を買って読んでいた。
梅原さんとこのようなつながりのある人たちとは知らず、
読んでいた。
不思議な縁を感じる…。
梅原猛氏が京都に残したものは、大きい。
これだけではまだまだ語り尽くせない(^-^;
このユリイカ(久しぶりに買った)梅原特集に、
山岸涼子のインタビューが掲載されているが、
その中に興味深い発言があった…(意味深…)
芸術新潮 梅原猛特集(一遍聖絵特集もあり)


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