金木犀の香るこのころ、時代祭が行われるが、
今年は26日に延期されて行われる予定だ。
多分行けないだろうけれど…。
(スケカナもあるし…)
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さて
確かにミュシャは誰もが知っているので、
「みんなの」と表題がついてもおかしくないのかもしれないが─
なんだか妙なタイトルだと思っていたら…。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/mucha2019/
みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術
2019年10月12日(土) - 2020年1月13日(月)
展示場所:4階展示室・3階展示室
京都文化博物館
http://www.bunpaku.or.jp/
開催趣旨より抜粋
「ほかにも、ミュシャの作品から影響を受けた明治期の文芸誌から、
1960-70年代のイギリス・アメリカを席巻したグラフィック・アート作品、
日本のマンガ家やイラストレーターの作品まで、およそ250点を展示します。
時代を超えて愛される画家の秘密をひも解く、
これまでにないミュシャ展です。」
日本のマンガ家の作品なども展示しているという。
どういうつながりなのだろう?、と、
そこは時短でスルーして、ミュシャだけ見に行こうと思っていた。

チケット
そうしたら、そのエリアに
アメリカの60年代〜70年代のサイケデリック時代のポスター、
ジミヘンやドアーズ、ジェファーソン・エアプレイン(なつかしっ)
のコンサートポスターなどが並んでいて、
みんなミュシャをパクってる(失礼)。
(著作権が切れていたからかな)
当時、レコードジャケットは、アート作品として認識されていたので、
それらのロックミュージシャンのレコードジャケットも展示されていたが、
イエス、キングクリムゾン、ストーンズまでが、
ミュシャに似たようなジャケットデザインなので驚いた。
こんな所にミュシャの影響があったのかと。
考えてみれば、当時のサイケデリック・ムーブメントと、
ミュシャの繊細で華麗で、うねうねと曲線を走らせた線描は、
親和性があったのかもしれない。
ミュシャを手本としたかった理由も何となく理解出来た。
派手で凝っていながら調和も取れている。
ロゴのデザインもデコラティブな所が、
サイケデリックアートにぴったりと嵌ったのかもしれない。
その上ミュシャの線描は、パターンとして、
見本としてデータを入れておくと、デザインをする時に取り入れた時、
すぐにある程度のクォリティを持つことが出来たからではないだろうか。
ほぼパクりの作品もあったが(笑)、それだけミュシャがデザイン的に
完成されていたからではないかと思った。
そして日本のマンガ家への影響も…
少女漫画の背景の、キラキラした装飾ぶりを思えば納得。
みなミュシャのパターンをデータ化して持っているのではないか
というくらいだ。
このコーナーで、水野英子の「ファイヤー!」(古っ)が展示されていたのが、
またもなつかしすぎて、ちょっと前で佇んでいた。
さて…元に戻り、
始めはミュシャの作品から展示が始まる。
その前に、今年は、辰野金吾没後100周年にあたるそうで、
記念にまた、京都文化博物館(今は別館になっている)を撮ることにした。
三条通の前には、いつものように宣伝が。
ここから中に入ると、別館内部が解放されていて、
写真を撮り放題だった。
あのー、誰も賛同してくれなくてもいいです。
何と美しい内部でしょうか。
沢山撮ったけど、これくらいで。
辰野金吾の名前は、近代建築オタ(いるのか)にとっては、
涎の出そうな名前なのだ。
東京駅(日本銀行も)を設計した人物でもある。
またいつかブンパクの写真をどこかに上げられたら…(希望)
さてエントランスには、
妙に脈絡のないミュシャの作品(の写真印刷)をアトランダムに並べたパネルが。
デザインのかけらも感じられないこの雑さ(笑)に驚きながら…
中に入るとおなじみのミュシャのリトグラフによる印刷のポスターが
数多く展示されていたが、
いつものように、印刷され本に普及している色彩とは、まったく違い、
とても抑えた色調。
意外にも落ち着いた色合いだった。
けれども、文字の部分に金や銀が施されていて鈍く輝いていたり、
散りばめられた星が銀色だったり、
ミュシャ特有の女性の髪も金箔のようで、光っていて、
暗い展示室の中で、静かに渋い輝きを放っているのだった。
撮影しても良い作品が3つあり、
いずれもおなじみのサラ・ベルナールの告知ポスターだった。
等身大だということで、馬鹿でかかった(失礼)。
「ジスモンダ」はミュシャを有名にした作品。
2m以上あり、迫力満点で、意外だった。
いつも部屋に飾ってあるポスターを見慣れていたからだろう…
「ロレンザッチオ」と「ハムレット」はいずれもサラ・ベルナールが
男装して演じた作品だが、
この中性的、というか、宝塚的男装の麗人ぶりが人気を呼んだのだろう。
彼女の実際の写真が展示されていたが、
意外と柔らかい柔和な女性の感じだった。
叶わないが、彼女の芝居を見てみたくなる作品群だった…。
それではミュシャの作品群─

ヒヤシンス姫

椿姫

ダンス
お土産は、当然のようにミュシャのクリアファイル。
これを欲しいがために行ったようなもの(^_^;)
「夢想」と題したものと、「黄道十二宮」
どちらも有名なもの。
そしてB5の小さめのものも
これも有名なJOB
ポストカードを入れておくのに便利

裏側
大きさの比較
ミュシャの装飾はサイケデリックアートから、少女マンガまで
汎用性が高いことを実感した展示だった。
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