久々にへんな事件が起こりました。
芸術選奨受賞の日本人画家和田なんとかがイタリア人画家の作品を盗作?
もちろん日々、もっと大変な事件は起っているが、美術好きな私はやっぱりこれを見のがすことが出来ない。
誰がどう見ても「大人の塗り絵」にしか見えない絵を、弁解するあやしい画家。
そうは言ってもこの画家は森村誠一などと友達で、政治家にも沢山知り合いがいる、日本のトップ画家だったらしい。
でも、いくら画家が盗作ではないと言ってみても当の作品を見たら…。
私も6つくらい見たけれど、全部構図とモチーフが同じ。どうかすると色まで同じ。
これは模写というより、やっぱりぬり絵だ。
もとのイタリア人画家、アルベルト・スギ氏の絵をトレースして自分の絵の具で塗った(のだろう)。
和田画伯に言わせると、絵の具の盛り方が違うからオリジナルなのだということだ。
NHKで画家のインタビューを見たが、何だかとても怪しい。言い訳が怪しい。こんな怪しく聞き苦しいい言い訳を聞いたことがない。何だかとんでもない奴、としか思えなかったのだが。
塗り絵するなら、もし「モナリザ」を白黒コピーして自分で色を塗って、「宇宙の法則」だの「完全なる充足」だの、訳の分からない勝手なタイトルをつけて提出すれば、現代美術としてオリジナルと言ってもらえるだろう。
「モナリザ」などは著作権切れしているから、いくら使っても構わない。
だけど、現行の画家で、著作権もちゃんとある(よね、きっと)画家だったら、塗り絵する場合は、その人に著作権を払わなければいけないのではないか。
そしてちゃんと断わりを入れて、それを明確にしておかないといけないと思うのだが。
和田画伯は、それを言わないで何から何まで自分の作品だということにしていたのではないかな。
(もと絵があるということを)何も言わないということは、始めから終いまで全部がオリジナルだと言っていることになるよね。
現代美術の世界では、それは許されることなのか?それとも、和田氏だけのローカル・ルールなのだろうか。
私は美術は好きだけど、この人のことは全然知らなかった。
私が好きなのは誰でも知っている西洋画家や日本画家で、現代美術や現代画家には関心がないし、見る機会もないから今までスルーだった。これからもそうだろうと思う。それで正解だった。
現代画家なんて、せいぜいこんなものなのでは。
この人は、政治家と付き合いがあって、政治家の肖像も描いていたらしい。
つまり芸者画家なんだろう。
テクニックがあるとか、絵が上手か下手か、他人様の絵をパクっているとか、そんなことどうでもいい。
とにかく政治家になついて、その周辺の人に高く絵を買ってもらう。
政治家にとっては絵は自分のステータスを高めるための道具であるだけ。出来が悪くてもパクリでも何でも、ただそれらしいものが描いてあればいいだけ。
そういう人たちのために描く画家が必要だから、和田画伯のような人がいるのでは。ちょっと言いすぎ?
ところで文化庁は高松塚古墳やキトラ古墳をぶっ壊したり、パクリ画家を表彰したりしているが、いいのだろうか。

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