今年は祇園祭が中止になって、寂しい思いをしていたが、
コロナが過去最多の感染者を出している今、
やらなくて良かったのだと、やっと思えた。
けれど、祭りの形式だけは、鉾町の人たちが必死に繋いでいたことも、
覚えておかなくては。。
7月17日の山鉾巡行があったはずの日には、
山鉾保存会代表者の人たちだけが、行列をして御旅所まで巡行したという。
京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/309957
今年は山鉾「なし」巡行 コロナ影響、京都・祇園祭の前祭
2020年7月17日 11:01
「祇園祭・前祭(さきまつり)を行う23の山鉾保存会代表者らが17日、
京都市下京区の四条通烏丸交差点から八坂神社四条御旅所まで徒歩で巡行した。
新型コロナウイルスの影響で中止となった山鉾巡行に代わる行事で、
代表者は榊(さかき)を手に1列になって四条通を東進し、
御旅所で八坂神社に向かって遙拝(ようはい)した。」
「祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長は
「山鉾巡行の中止が決まった時から何か代わりにできることがないか模索してきた」
と話し、
「初めてのことで不安もあったが、
来年につながる形で巡行を執り行えたことに安堵(あんど)している」
と笑顔を見せた。」
何としても、祇園祭を途絶えさせてはならない、
次につながる形で受け継いでいかなければならない、
という保存会の人たちの使命感が感じられる。
祇園祭は山鉾巡行だけではなく、様々な行事が一ヶ月間つづく。
単なる見世物ではないことを痛感した。
7月18日、NHK総合で祇園祭特集が放送されていた(京都だけだろうか?)。
3時間くらいの尺を取って「もしも祇園祭が」というタイトルで、
3部構成で特集されていた。
そこには、まったく知らない祇園祭があった。
祇園祭には神輿も出ることはあまり知られていない。
が、神輿渡御こそが、本当の祇園祭であることを、
祇園の町の旦那衆が粛々と神妙に行事を進めてゆく姿に、
改めて思わされた。
今さらながら祇園の花街が深く関わっている祭りなのだと知った。
4月、京都文化博物館で、中止になる寸前、
「特別展「京都 祇園祭 ―町衆の情熱・山鉾の風流―」展」に
行くことが出来たのは、幸運だったのだろう。
京都文化博物館
http://www.bunpaku.or.jp/
http://www.bunpaku.or.jp/topics/24478/
1階の別館の広いスペースには、2つの山がきちんと装飾されて
展示されていた。
郭巨山と橋弁慶山だった。
写真を撮ったので、それを見て、巡行の壮麗な様子を思い描きたい。

郭巨山の見送りは上村松篁の原画によるもの。

胴掛けも上村松篁。

郭巨山の粽も展示。
橋弁慶山は、牛若丸と弁慶が間近で見ると、上の方にあって、
なかなか決めポーズの全体像が見えないが。
山の四方面から見た図が展示されていたので。
山といっても、かなり巨大なものだと思い知らされた。
そして現在、文化博物館では、「祇園祭 −京都の夏を彩る祭礼−」
が公開されている。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/gionmatsuri2020-2/
祇園祭 −京都の夏を彩る祭礼−
2020年6月20日(土)〜 2020年7月26日(日)
終わるまでに、必ず潜り込みたいと思ってる。
行けたらいいけれど。
そして来年こそは、コロナが終息して、
山鉾巡行が復活出来ることを、心からお祈りしたい。
京都新聞 祇園祭特集
https://p.kyoto-np.jp/kp/koto/gion/
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