12月5日までの特別公開だった西本願寺の伝導院へ、
だいぶ前になるが、最終日の5日に行って来た。
歩いて行けるので歩いて行った。
今回は「モダン建築の京都展」のチケットを持って行き、
通常1000円のところ、800円で入った。
伝導院は以前時々、無料で公開していたように思う。
中に入るのは今回で2回目で、前の時は無料だった気がする。。
それでも通常は非公開で、建物を外から見るだけだったので
やっぱりもう一度内部を見たくてこの機会にと行ってみたのだ。
設計は「祇園閣」と同じ伊東忠太。
伊東忠太は東京の築地本願寺を設計した建築家でもある。
築地本願寺もエキゾチックでインド風の伊東忠太らしい建物だ。
築地本願寺は真宗本願寺派、西本願寺系で、
アジア各国に旅行した経験を生かしていると思う。
西本願寺・伝導院は、明治45年(1912年)、
真宗信徒生命保険株式会社の社屋として建てられたという。
祇園閣は登録有形文化財だったが、
伝導院は数年前、重要文化財に指定された。
この建物を見ればそれも納得出来る。
素晴らしい和洋(イスラム・アジア?)折衷建築だからである。
伊東の好きな怪物(?)もいる。
伊東は奇想建築が得意なイメージがあるが、
当然のように建築家としては緻密な設計をしており、
伝導院の中に展示してあった設計図を見ても、
精緻な設計図で感嘆しきり。
中は思った通り、撮影禁止(T_T)。
見学者は少なかったので、写真を撮ろうと思えば撮れたが、
やっぱり遠慮した。悲しい😢。
撮影出来たのは外観のみ。

(前に行った時に内緒で💦撮った内部)
内部は西洋風の素晴らしい設計でメンテナンスもしっかりされていて、
とてもきれいだったのに…
磨き上げられた各部屋の内部は西洋式で、
階段や柱や窓も美しい西洋風だった。
各部屋は使われていない様子で勿体ないと思った。
せっかくきれいに整備されているのに、
宝の持ち腐れのような気がして…。
2階の講堂という広い部屋には本尊が巨大な仏壇に安置されていて、
ここが仏教の、西本願寺の持ち物だとやっと思わせるが、
西洋式の部屋にそぐわない感じで、
ミスマッチな感じが伊東忠太らしい気もした。
(のちの時代にこの部屋に本尊が置かれたのかもしれないが)
が、もともと西本願寺の門前で
仏壇仏具の店がずらりと並んでいる門前町に、
突如としてイスラム風建築が聳えているのからして、
ミスマッチが甚だしいのである。
これこそ伊東忠太の本領発揮という感じだ。
しかも今は重文建築になった。
奇想建築ではあるが、
今は西本願寺の門前町の名物建築として親しまれている気もする。
出来ればまた…、
出来れば1年に何回か内部を公開(無料で💦)してほしいものである。
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