季節柄か、結婚式用の服のオーダーが多い
昨年の今頃も、娘さん時代の付下げや
留袖リメイクのドレスのオーダーを頂いていた
今年は割と簡素で、普通の生地のワンピースや
手持ちのスカートに合わせるブラウスを
とのご注文が殆どで
不安定な世情を反映し
式自体が今年は簡素になっているのだろうか・・・
などと推測してしまう
でもこれは、今年の私にとってはラッキーかもしれない
とにかくオーダーが山積みの上
11月から1月一杯は
割と気分がさっぱりしない時期なのだ
2月生まれの私の新年は
誕生日に近い節分の頃からで
寒さの中にも初春を感じる空気が漂い始めると
まるで冬眠から覚めたように
いきなり元気が甦って来る
ニガリのお陰でずっと風邪知らずだったのに
今年はアデノウイルスに侵され
久々に情けない思いまで味わってしまった
こんな時、一瞬晴れやかな気分になれるのは
水仙の香りを嗅いだときだ
うちも路地の狭〜いスペースの植木鉢に
水仙も数年前から植えてはいるが
地植えで何年も経たないと
この花は綺麗に咲いてくれない
いつも葉っぱだけで花は一輪咲けばいいほうだ
過去、かなり傾倒した作家、立原正秋の小説に
女性が意中の男性に(確か)300本の水仙を送り
男性は、床の間の李朝の壷に入れて
香りを楽しむシーンがあったように思うのだが
華やかさを内に秘めた紬の似合う
日本女性のイメージがある
水仙が好きなのは、自分が全く違うタイプの女なので
余計イメージ的にも憧れを
抱いてしまうせいなのかもしれない