「「徹底的にやってやる。おまえ連行や」〜痴漢でっち上げの被害者が証言」
社会情勢
富山や鹿児島の冤罪事件の記憶も新しいというのに警察の冤罪産生体制がまたもや露に。
http://www.minyu-net.com/newspack/2008031301000872.html
>大学生と交際相手が仕組んだとされる大阪市の痴漢でっち上げ事件で、痴漢に仕立てられて現行犯逮捕され、1日近く拘置された堺市北区の会社員国分和生さん(58)が13日、「警察は最初、きちんと言い分を聞いてくれなかった」などと当時の状況を語った。
国分さんは2月1日午後8時半ごろ、帰宅するため大阪市営地下鉄御堂筋線の電車に乗り、ポケットに両手を入れて立っていた。天王寺駅に着く直前、人が肩に触れたと思った後、隣の女がしゃがみ込んで泣き、近くにいた甲南大4年蒔田文幸容疑者(24)=虚偽告訴容疑で逮捕=が「触りましたね」と言った。
駆け付けた警察官はほとんど蒔田容疑者と女の話ばかりを聞き「白状したら向こうも許すと言っている」「徹底的にやってやる。おまえ連行や」などと怒鳴った。阿倍野署の留置場では寒さと不安で一睡もできなかった。
家族への連絡を頼んだが聞き入れられず、2日午後6時ごろに釈放された。「精神的に追い込まれた。1週間もいたら信念を貫けたかどうか分からない」。
家族は心配し、堺東署に捜索願を出していた。
痴漢でっち上げの二人と警察がグルになったかのような一方的決めつけですね。しかも、家族への連絡すら認められていないとは・・・。でっち上げの二人より、今後も警察に居続けるこういった警官の存在に恐怖を覚えますね。
産經新聞の記事によりますと、担当した警察署は
阿倍野署ということです。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080313/crm0803132057033-n1.htm
>甲南大生らによる痴漢でっち上げ事件で、犯人に仕立てられ大阪府警に逮捕された堺市北区の会社員、国分和生さん(58)が13日、産経新聞の取材に応じた。取り調べでは「何を言っても信じてもらえなかった」といい、「こんな目にあう人が二度とないようにしてほしい」と訴えた。
事件は2月1日午後8時半ごろ、仕事帰りに乗った大阪市営地下鉄御堂筋線の車内で起きた。天王寺駅手前でブレーキがかかり、国分さんが隣に立っていた女(31)と肩が触れた瞬間、女が「触りましたね」と声を上げ、泣きながらしゃがみ込んだ。そこへ、乗客をかき分けて甲南大4年、蒔田文幸容疑者(24)=京都市山科区、K虚偽告訴容疑で逮捕=が「触りましたよね」と連呼しながら近寄ってきた。
国分さんは誤解を解こうと、自ら天王寺駅で降りた。「助けてもらえる」との思いで足を運んだ駅の一室。「やってない」と訴えたものの、声を荒らげる警察官は「触ったやろう」と耳を貸さず、府迷惑防止条例違反で現行犯逮捕、
阿倍野署に連行された。
暗い留置場で、男手一つで育てた結婚前の娘たちが頭に浮かび、「犯罪者にされたら迷惑がかかるな」と一睡もできなかった。
翌日も朝から取り調べが続いた。弁護士と接見して無実を訴えた後、午後6時にようやく釈放。迎えに来た3人の娘たちが駆け寄り、抱きついてきた。「こんなことになってごめん」。娘に見せた初めての涙。「いいよ、信じてるから」との言葉が支えになった。
容疑が晴れたのは女が自首した後の2月中旬。女は交際中の蒔田容疑者から「示談金をとろうともちかけられてやった」と供述したといい、署の取調室で数人の刑事が「私たちもだまされました」と国分さんに謝罪した。その後、熊見裕署長から「このような事件がないよう一生懸命捜査します」と電話があったという。
国分さんは
「男性なら誰でも起こり得ること。周囲の信頼がなかったら心が折れていたかもしれない」と振り返り、取り調べに関して「何を言っても信じてもらえなかった。警察は最初にもっと言い分を聞いてほしかった」と話した。
父一人、娘3人の家庭が壊されかけたのです。冤罪被害者の人権、警察・司法も行政も何故守ろうとはしないのでしょう(人権擁護法案が成立したならこのような事例が痴漢以外の状況でも続発すると考えられます)。日頃、「人権!人権!」と叫ぶ団体の方々の反応を見てみたいものですが。