2019/1/20

シアターまあ「しきしま探偵事務所」  今日の演劇

 劇場を間違える、というまさかの理由で延期となった「しきしま探偵事務所」。今回は間違えることなく、無事金曜日に鑑賞。期せずして「サスペンスコメディ」という触れ込みの作品を続けてみることになったけど、自分にとってはすごくラッキーな体験だった。ストーリーやセリフについての考え方が真逆だったんだよね。

 前回の前説では客席みんなで「たけのこニョッキ」をやったが(13ニョッキまで行った)今回は作者の妹尾さん自ら前説。ラジオでのイベントの妹尾さんはヨレたおじさんだが、舞台人のとしての妹尾さんはダンディな出で立ち。まずそれが衝撃だった。


 舞台は下町、探偵事務所に一人の女性が現れる。その女性は過去の友人を探していた。だが実は…。

 というイントロダクションからは想像つかないぐらい、ほとんどの時間が駄話としょうもないギャグで構成されている舞台である。本当に重要なことは一つか二つしか起きないし、その出来事も注意深く見ないと見過ごしてしまうような小さなことでもある。でもそれは、だれもが深く共感する友達の話でもあるんだよね。

 先日見た「遠慮ガチナ殺人鬼」はいわばBPM速めのロックだとしたら、「しきしま探偵事務所」はフリーのセッションから始まるジャジーな音楽。ほとんどの笑いがスローな間から生まれている感じで、ものすごい贅沢な時間の使い方をしている、だから、観客も笑いの中の重要な何かを発見する余裕があるのだと思う。
 あと、やっぱり舞台は超自然現象の表現が楽しい。方法としてはものすごい原始的だったけど、現実に目の前に人がいる舞台では、納得するしかない。
 

 終演後に妹尾さんと話す機会があったが、緊張で上手くしゃべれず。ただ、印象に残ったのは「間は演出ではなく演者の感覚に任せている。上演回によってかなり変わっている」という言葉。今回は機会が無いけど、同じ演目、同じ演者の舞台に何回も行くファンの気持ちが分かった気がする。
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