2019/11/4

「T-34 レジェンドオブウォー」2018露  今日の映画

 今回は最近進化が著しいロシア製戦争映画。今まではDVDスルーが多かったけれど、ここにきて普通に上映するものが出てきた。しかし、立川の一番デカいスクリーンであるシネマシティのaでかかる映画も出てきた、という驚きがあったので今回鑑賞。
 なんというか、昔懐かしい感じの映画だった。

 第二次大戦下、ソ連の新米戦車士官イヴシュキンは初めて出撃した前線で、宿敵イェーガーが指揮する舞台に対し大打撃を与えるも、自分は捕虜となってしまう。それから数年後、捕虜として生きるイヴシュキンの前に指揮官となったイェーガーが現れ、T−34を使った演習で弾を持たずに的として戦えと言う命令を受ける。居合わせた通訳の女性を助けるために死ぬための命令を引き受けるイヴシュキン。しかし、彼が捕虜から仲間を集め鹵獲されたT−34を整備し始めると、残された戦車兵の死体の下に6発の弾が残されていることに気づく…。



 昔のハリウッド戦争映画は、悪のドイツ軍や日本軍をやっつけてわーいという物が多かったけれど、ベトナム戦争が終わりプラトーンやフルメタルジャケットが作られると、娯楽としての戦争映画は難しくなった。実際の戦争では正義もなく、中東での戦争のように悪と欺瞞を見せられるともうどのような戦争であれ娯楽には出来ないという時代になった。しかし、旧共産圏のプロバガンダ映画の流れをくむ非ハリウッド映画ではまだ昔の娯楽感が残っている。

 今回面白いと思ったのは、宿敵であるドイツ軍将校イェーガーを凶悪な人間ではなく、あくまで戦車兵の宿敵として描いている点である。ハリウッド映画ではアメリカ軍を単純な善として描かない事で現実とのバランスをとっているのに対し、今回の映画ではドイツ軍を悪と描かない事で現実離れした決闘として描いているのである。

 今回のストーリーはかなり荒唐無稽だし、映像の見せ方としてはゲームに近いけれど、この映画の中ではバランスが取れているので心地よい。ちょうど松本零士の戦場まんがシリーズの様に、男のロマンだけを抽出した映画になっているのである。正直、これをアメリカがやったとしたら鼻白んでいたかもしれないけれど、まだメインストリームではないロシア映画だからこそ許せる気がする。
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タグ: 映画



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