2019/11/18

「ターミネーター ニューフェイト」2019米  今日の映画

 デデンデデンデデン、デデンデデンデデン、ということで今回はターミネーターのリブート。何回再起動するのかわからない感じだけど、「いや、この車、エンジンがかかればすごいんです」という感じで廃車にできない。今回は昔の名人が彼女を連れてやってきたけど、どうなんでしょうかね。個人的には3も4も嫌いではないので複雑なのですが。

 ジャッジメントデイが起こらなかった現在。メキシコの工場で弟と働くダニーはある日不死身のロボットに襲われる。逃げる彼らを救ったのはやはり人間離れした動きをする女性、グレースだった。カーチェイスの末に橋の上に追い詰められたダニーとグレース。その時彼女たちを救ったのは、バズーカーと高性能爆薬で武装した女性、サラだった。

 「アイル・ビー・バック」



 ターミネーターをキャメロンが手掛けると聞いて不安だったのは@面白いかAターミネーターとして筋が通っているかの2点だった。個人的には片方は合格、しかしもう片方は落第だと思う。

 まず、面白さとしては満足。それこそターミネーターの歴史を繰り返すようにカーチェイスからのアクション、工場での格闘、国境警備の殺りくなどシリーズならではのシーンが蘇る。しかし、この見慣れたシーンもそこで戦うのは女性のダニーであり、グレースであり、サラである。その為、強さだけではなく危うさも内包しているのである。今回はダニーを守る存在がこの2人に加えT−800というよりはカールもいるので、逆にこの3人の内誰かは死ぬかもしれないという緊張感がある。特にグレースは強さよりはあぶなかっしさ、はかなさを象徴しており、ダニーが強くなるにつれ彼女は弱くなっていくのである。

 しかし、ターミネーターとしての筋は明らかに不満。別にタイムトラベルの矛盾を解消するようなすごいアイデアを生み出せとは言わない。サラによって未来の可能性が開かれた世界でも最悪の可能性はあり、その可能性の一つが襲ってくるというのは美しいとは言わないが納得できるものだし、開かれた可能性の中でジョン・コナーが死ぬのも有りだろう。
 不満なのは「機械としてのT−800が感情を持つ」という事に関してあまりに無頓着すぎるという点である。当然1では感情のない殺人マシンであり、2ではジョンを守るという任務の中で感情らしきものの片りんを最後に見せて溶鉱炉に消えていく。しかし、今回はふつうに人間である。「人間の感情とは違う」とわざわざセリフにしているが、そんなアリバイは要らんから、とイラッとしてしまった。シュワルツェネッガーのターミネーターの扱いがダメならやっぱりこのターミネーターはダメだろう。
 例えば、任務を完了し空白となったT−800をサラが兵器として使用するとかであれば、サラの憎悪を受けつつ他のターミネーターを排除する中で、自分の任務を罪として捉え贖罪するという感じであれば納得がいったと思う。しかし、今回は普通の人間が死んだだけとも言え、ターミネーターのストーリーとしては正直不完全だと思う。

 今回のリブートも成功とはいえないようで、再びターミネーターは眠りにつきそうである。そして、シュワルツェネッガーと言えども不死身ではないので再演は難しいだろう。ターミネーターに決着をつけるのはどうやら別の世代になりそうだ。
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タグ: 映画



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