2019/11/28

「アイリッシュマン」2019米  今日の映画

 今回はマーティン・スコセッシの新作。スコセッシが監督でデ・ニーロとアル・パチーノ、ジョー・ペシが共演なんて、一昔前だったら映画史に残る作品として大々的に公開されていただろうに、ネットフリックスだからなあ。もっとも、これだけ長尺な作品は興行が難しいだろうし、これも時代なのかもな。

 トラックドライバーとして働くフランク・シーランは、車の故障が縁でマフィアのラッセルと知り合う。ヨーロッパで兵士として戦い、荒事をいとわないフランクは組織のヒットマンとして頭角を現していく。そして、その腕を買われてトラック労働組合の用心棒兼行動部隊として派遣される。それは、フランクと彼の親友になるジミー・ホッファとの出会いであった。



 今年は何回も同じことを書くけど、嘘みたいな話だけど実話が元になっており、一番嘘みたいなところが実際にあった事という映画をよく見ている、今回の映画も実話が元になっていて、事実であれば犯罪史に残るようなヒットマンの年代記となっている。おそらくデ・ニーロとスコセッシのコンビの最後を飾る作品になると思うけど、それにふさわしい題材でありキャスティングだろう。

 思えばデ・ニーロであればレイジングブル、アル・パチーノであればゴッドファーザーとある人物の一生を描く代表作を持つ役者たちだけど、若い時に年寄りの演技をしたことはあっても、今の年齢で若いころを演じるというのは無かった事だろう。今回の映画では正直動きはおじいさんという感じだったけど、ホッファの意固地さやラッセルの風格といった物は今の年齢だからこそという事もあり、違和感はなかった。しかし、いわば兵士として生きているフランクについては少し違和感を感じたような気がする。ホッファとの関係を思い悩むには、あまりに老練すぎると思うのだ。もちろんこのキャストが見れたことは喜びではあるけれど、ディカプリオやジョニー・デップぐらいの年齢の人間が演じていたらどうだっただろうとも思ってしまう、

 3時間半と長い映画だけど、この長さは気にならない、というよりは疲労を覚えるような長さが必要な映画だと思う。グッド・フェローズのようなタイトな編集もできたかもしれないが、おそらくそのテンポでは感動が薄れただろう。そういう意味ではネットフリックスだからこそ可能だった長さであり、けっして不幸な興行形式ではないのだろう。

 そういえば、スタローンのフィストを見たくなったな。あの時は気にしなかったけどあの役のモデルはジミー・ホッファだったわけで、いま見直したら面白いかもしれないな。
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タグ: 映画



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