2019/12/15

「決算!忠臣蔵」2019邦  今日の映画

 12月14日は討ち入りの日。今年は講談でもよく聞いた忠臣蔵だけど、吉本興業の映画という事で見に行く予定はなかった。ただ、アトロクの春日太一さんの忠臣蔵話が面白かったのと、吉本にしては評判が良かったので鑑賞。平日の最終回だったけど、意外と若い人も多かった。

 浅野内匠頭切腹後の赤穂城。城明け渡しを終え浪人となった大石の最初の仕事は、瑤泉院が塩田開発に貸し付けた資金の回収であった。浅野大学を立ててのお家再興か、吉良上野介を討つか。その為の資金は9500万円…。



 久々の忠臣蔵映画で、大石内蔵助が主人公の映画はそれこそ高倉健以来じゃないかしら。吉本制作でお笑い芸人総登場という事で悪ふざけが危惧されたけど、ナイナイの岡村さんにも一切ギャグを言わさないようにするなど、時代劇コメディとして手堅い作りだった。今までだったら岡村さんとキム兄がそろった時点でボーっとしてんじゃねえよとか言い出しかねなかったし。実際この映画で一番笑いを取るのは堤真一であり、濱田岳であり、妻夫木聡である。

 忠臣蔵の良い所は見に行く人のほとんどがストーリーを知っていることで、説明は少なく良い所だけを切り取れる。今回の映画もその恩恵にあずかっているけど、旅費かかりすぎ問題と大石の女遊びもんだにやや時間を割き過ぎか、費用問題ではほかにも面白そうなところも多く、ややもったいない気もした。

 クライマックスは深川会議。滔々と戦略を語る菅谷半之丞をコメディリリーフにしたのは見事で、もっともらしい戦略会議が笑えるというなかなかのシーンになった。ただ、着込みの必要数などはCGではなく、あくまで義士たちの想像の中で「やっぱり全員分必要だ」というシーンを見せた方が良かった気がする。大石がそろばん勘定に置いての成長を見せるちょっとした感動シーンもより生きただろうに。
 
 このシーンもそうだけれど、面白くしようとして付けたCGやコミカルな音楽がことごとく滑っている。演技はあくまで真剣で、笑いは金額のテロップで取るぐらいのバランスであってほしかった。特に大石の耳から煙が出るシーン。予告ではいいけど本編では不要です。

 この映画、もっと安っぽくてもいいからテレビでやって欲しかったな。その方が気楽に笑えるし、上手いタイミングでCMを入れればさらに面白さが増したような気がする。ただ、時代劇というジャンルを残すためにこういうコメディ映画は必要であり、そのお布施と考えればお釣りがくるぐらいの映画ではある。
0
タグ: 映画



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ