2020/9/13

「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」2019米  今日の映画

 最近はまた資格の勉強で忙しかったので久々の更新。映画は観れるんだけど感想がたまりがちなんだよなあ。今回の映画は2週間前ぐらいに見たんだっけな。

 生徒会長モーリーとその親友エイミーは、将来の勝ち組になるために高校時代わき目も降らず勉強に励む。しかし卒業式の前夜、自分たちが見下していたパリピのクラスメートたちもまた同じようなレベルの学校に進学することを知る。自分たちの努力は何だったのか?二人は高校生活最後の夜で最高の思い出を作ろうと奔走するのだが…。



 いつの時代もそうだけど、特に今はアンテナ張って情報を更新していないとすぐ時代遅れの人になってしまう。この映画はそれこそ「ブレックファストクラブ」の系譜の映画だけど、LGBTQや人種について自分の考えをアップデートしていなければとてもついていけないような映画だった。ほんの数年前なら問題作だったかもしれないが、ゲイやレズビアンの恋愛についてはもうそれだけを特別に扱う時代は終わったのだろう。少なくとも、今の若者たちを描くなら避けては通れない。

 あけすけといえば、性の扱いも凄かったな。ポーキーズとか、アメリカンパイレベルの下ネタなんだけど、セクハラではなくてあくまで自慰なんだよね。これはストーリー上重要なことで、エイミーが初めてメイクラブをするときと対比になっている。
 この映画、自分が80年代に見たハチャメチャな学園コメディの系譜ではあるんだけど、脇役に至るまでハッピーエンドになるように作られている。まるで、この2人の物語の為だけに不幸な人間や邪悪な敵を作ることはしないと宣言しているように。だから、中年のおじさんの私が見ても爽やかで笑えるコメディになっているのだろう。

 これが作られた後では「ブレックファストクラブ」のようなストーリーは古く見えてしまう。もちろんそれは古き良き時代のクラシックとして残るという事ではあるけれど、エミリオ・エステベスが大人として差別に立ち向かう現在にはもはやそぐわないのだろう。しかし、「もうここまで来たのか」という驚きが先に来る映画でもあった。
 もちろんこの映画の登場人物はすべて「自分が努力すれば良い大学に入れる経済力がある人物」でもあり、この設定がなければ人種間に壁がなく敵もいないという状況は作れなかっただろう。逆に言えば、アメリカの課題は人種そのものではなくそれに付随する経済や環境の問題なのだろうとも思う。
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タグ: 映画



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