2020/9/13

「ようこそ映画音響の世界へ」2020米  今日の映画

 私が一番見に行く映画館の立川シネマシティは「極音」をかかげて音響に最大限の力を入れた映画館である。その為ミュージカル映画や音楽映画では遠征組も来るぐらい。「マッドマックスヒューリーロード」とかは何か月やったんだろ。
 ということで、今回のドキュメンタリー「ようこそ映画音響の世界へ」をかけるのはある意味義務だったろう。しかし、そこまで客が入らないだろうこの映画に一番大きな、そして一番音響が良いスクリーンを用意したのはシネマシティの矜持か。



 そこまで長い映画ではないんだけど、内容は盛りだくさん。トーキーの始まりから現代まで、そして録音から効果音、ミックスまでと幅広い内容だった。各内容ごとに1時間のテレビにして欲しいぐらいだけど、やはりテレビではなく映画館で見る必要がある映画。とくに、モノラルからステレオ、サラウンドの音の違いや音の移動が演出に深くかかわるシーンは立川で見た買いが本当にあった。

 歴史で面白かったのは、1960年代に音楽の世界では多くのレコーディングの進化があったのに、映画にそれが取り入れられたのは10年遅れになった事。スタジオシステムの崩壊とともに「映画は映像、音はおまけ」という古い映画観が崩壊するのを待つ必要があったのだ。バーブラ・ストライサンドが自腹で100万ドル出して音をブラッシュアップし、試写後にワーナーがその100万ドルを負担した話は最高だったな。やはり歌手であるバーブラには音の力が分かっていたのだろう。

 そして今回の映画はジョージ・ルーカスの業績に目を向ける映画でもあった。よく考えたらドルビーを映画の世界に引っ張り込んだのはルーカスだし、THXとかスカイウォーカーサウンドとか、スターウォーズが残した音の遺産は大きい。まあ、負の遺産も大きいんだけど。

 まあ、今後しばらくは映画製作者のバイブルになる映画だったな。ふと思ったんだけど、今は過去の映画の4Kリマスターが進んでるけど。MGMのミュージカルとかは音のリマスター、バンドの採録をやってくれないかな。音がないがしろにされていた時代に素晴らしいミュージカルが生まれたのは本当に皮肉。
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