2020/9/21

「ブルータル・ジャスティス」2019米  今日の映画

 今回は単館上映のクライムサスペンス。さすがに一館しかやっていないと客は満員。そういえば、長い、グロい、メル・ギブソン主演と三重苦なのにもかかわらずデートっぽい客も数名いて、一体どうやって女性を誘ったのかと不思議に思ったり。

 ブレッドとトニーは腕利きだが、捜査の荒っぽさによりヒラの刑事に甘んじていた。麻薬の売人逮捕に置いて暴力行為を見とがめられた二人は6週間の停職を受けてしまう。病気の妻と娘を抱えるブレッドと、恋人との結婚を考えているトニーは金を稼ぐために犯罪組織を襲撃し金を強奪することを計画する。そして、犯罪組織による銀行強盗の情報を得た二人はこの組織に張り付いていくのだが…。



 一昔前、それこそ「リーサルウェポン」の頃であればこの2人はヒーローだったと思う。3時間近いこの映画ではこの2人のなんでもない会話が多く映るが、この2人が根本的には不器用なまでに警官だという事が分かる。ちょうどジェームズ・エルロイの世界の警官の様に、暴力に対しては暴力で、そして秩序を守るために正義を曲げるような。しかし、現在においてはこのような警官は許されない。合法であることが警官の身を守る時代になったのである。しかし、この2人はイリーガルな世界に入って自分たちの力を最大に振るう代償に、権力の庇護を失ってしまう。
 この2人が狙う犯罪組織は、人質を殺すことを躊躇しない凶暴さである。特に惨劇が起こる銀行では普通の映画では見られないような人体破壊シーンが起こる。ここで、2人のギアが一つ上がり犯罪組織を全滅させる覚悟を決めるのだが、それはさらなる悲劇を生んでしまう。

 この映画を見て深く連想したのは「許されざる者」。クリント・イーストウッドが西部劇スターとしての自分に決着をつけたように、メル・ギブソンも警官として滅んでゆく。そして、生き残るのは真っ先に死ぬような黒人リガーなのである。これでタフガイとしてのメル・ギブソンは終わりなのかもしれない。

 最後に、映画館で聴いたカップルの会話

「いやー、結構面白かった。俺、結構気に入ったよ。」
「いや、最初の方寝てたじゃん。30分ぐらい」
「マジ?」
「その時間大したこと起きてないから、特に問題ないけど」
「でも俺、もう一回きちんと見に来ようかな」
「変態」
「は?」
「この映画もう一回見ようなんて言うのは変態でしょ。ヘンターイ」

 
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