2012/10/1
屋形船は仕込み時 灯の無い提灯橋の下
ビ−ルケ−スを運び込む 江戸前ネタ入る白き箱
群れた下校は女学生 乙女言葉は聞き取れず
悪ガキ変わらぬ簡略語 未来の母に国憂う
歩き電話は外回り 靴底減らし頭下げ
数字に追われノルマ負い サプリメントで気を晴らし
夕暮れ間近隅田川 個々が忙しく言問いの
橋の街灯ユリカモメ 途切れぬ車列に羽休め
馴染み聞きたるディ−ゼルは 働く船が川上り
水切る音さえ誇らし気 今日を労う汽水船
それぞれ頂く一日を 満足したやら不満足
奇跡の命と知りつつも 傍観だけの「今」が過ぎ行く

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