2012/12/25
頼朝領地の河津の地 地を血で染めたる敵討ち
父の仇取る兄弟は 曽我の美談と祀られる
人を殺めて神となる この国神様怪しかれ
手も合わさずに冷めた目で 社殿の土付く靴を拭く
散策コ−スに湯の柱 何ぞと釣られ訪ねれば
入場無料の自噴泉 次に噴くまで15分
買い求めるは生玉子 番号札付く竹ザルに
玉子忍ばせ湯に浸ける 源泉茹でるにいい時間
木組み櫓に人が寄り そろそろ噴くとのアナウンス
人様前には立たぬ様 我れの目線の位置決むる
竜巻地龍が空に舞い 鳴き声高く見上げれば
人波あわやと後ずさる 夕立ごとくの龍涙
火傷危惧して手をかざし 三歩下がれど濡れネズミ
意外や蒸気の冷めた雨 地熱の怒りも治まりし
憤怒の想い誰も持つ 顔に出したり声荒げ
握る拳は打つためか それとも震えてこらえるか
心均等守るため ガス抜き自噴も仕方無し
しかるに正法修行の身 怒りを持つをたしなむる
喜怒哀楽に長ける者 感情豊かと誉めらるが
振り回されて浮き沈み 自分の自噴で自滅せし
怒りは心の三毒と 常に自戒し種持たず
咆哮上げて噴く龍に 自分流の怒り火を消す

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