2014/7/30
秋を早取り水上の 駅前待機の路線バス
どちらまでかと運転手 答えに照れ入る宝川
停留所までの送迎車 汪泉閣をご利用の
客数無線で告げたもう 連携手はずがいと嬉し
宿が用意のマイクロで 川まで下り駐車場
派手な造りの受付に 係り居ずしてドラを打つ
神や仏に農耕具 雑多に置かれたコレクション
館主の趣味か道楽か 埃かぶったモニュメント
色即是空の東屋に 入れば笑み浮く天狗面
ご利益求む男女性 鼻の先だけ艶光り
せせらぐ川筋両側に 広さを誇る露天風呂
東の横綱番付けの ここが混浴宝川
湯船の広さが仇となり 湯温にいまいちパンチ無く
座れば胸より上が出る 雪見の時期では辛かろう
赤や黄色の山景色 期待の想いが早過ぎて
もみじも例えて中年期 湯船にはらりと舞う葉無し
ご婦人許さるタオル巻き 胸元しかりと留め上げば
裾のデルタとお尻とが 目の前過ぎ行く婦人会
挨拶始まる旅出逢い しばし湯船を共とする
話し掛けるにこの広さ それぞれ居場所が確保さる
湯船移動も丸裸 濡れたタオルを一絞り
メガネ外して顔を拭く 亀頭で感じる秋の風
浴衣を脱いで来る婦人 橋を渡りて来る婦人
混浴手馴れた者同士 生まれた姿で道を譲りし

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