足げに通うは中之条 未湯の大塚温泉へ
運ぶバスには間が有りて 昼寝のタクシ−戸を叩く
街道外れ旧道へ それさえ左折で農家道
バスなら迷子になるところ タクシ−料金惜しく無し
金井旅館はドン詰まり おばちゃん呼び出す運転手
そのまま民家の部屋模様 入浴料金300円
34℃の温湯とは 体温さえも奪われり
板看板に怖じくのは 銀杏も木の葉を落す時期
10名ほどの婦人会 これより湯船へ行く列に
付いて行ってもいいのかと 問えばどうぞと見返えられ
混浴湯船のロケ−ション 畑農道ショベルカ−
外気で縮む玉袋 噂の温湯へ降りる段
そのまま水の温度湯に 声に出せない悲鳴立ち
鳥肌立てて我慢風呂 立たぬは混浴雄面子
我が家で飼育の熱帯魚 彼等に快適この湯温
肩まで沈んで鳴る奥歯 じっと我慢の子であった
泳ぎ覚えたガキ時分 初夏にホタルの飛ぶ川で
唇紫染めたとて 楽しきかった頃思い
次回来るのは真夏日と 教訓刻んだ混浴湯
加熱の内湯で暖を取る 意外心に愚痴見当たらず
