「夏になったら怖い話をしよう!」と思っていたのに
いつの間にかお盆前になってしまいました(汗)
ということで
私が体験した『初めて幽霊らしきものを見た話』です
あれは小学6年生の頃、真夏の夜のことでした
暑さに目が覚めた私は、家の中をぐるぐる歩き回っていました
普段は暗闇が怖いくせに、こういうときはなぜか全然怖くなく
(暗闇に目が慣れてるせいでしょうか?)
10分程どこそこ歩き回るのです
父親が寝ている部屋に行き、畳の上でゴロゴロしていました
しばらくそこでウダウダしてましたが
飽きてきた私は、自分の布団に戻ろうと顔をあげました
隣の部屋には母と妹が寝ているのが見えます
それはいつもの見慣れた光景
ただ一つ違うことが・・・
寝ている母の上に知らない女の人が立っているのです!!
頭の中が真っ白になりました
女の人は母のお腹か胸の上に立って、母を見下ろしています
軽くウェーブのかかったロングヘアー
ネグリジェのようなロングドレスを着ています
ぱっと見、外国の女性っぽい印象でした
ちなみに私の身内に外国の血を引く者は一人もいません(多分)
その女性は真っ白な光を放っていて周りが白くぼやけていました
私は顔を上げた状態で身動きが出来ません
もし、動いた気配で女性がこっちを見たらと思うと
怖くて怖くて仕方がなかったのです
幽霊と目が合うなんて冗談じゃないです
「どうしよう・・・」
小学生の私は考えました
@皆寝ている
A寝ているから女性に気付いている人はだれもいない
B私も眠ればいいんだ
寝たふりをすることに決めた私は
変な汗を掻きながら必死になって父の布団に顔をうずめました
父のいびきが聞こえます
そのいびきにあわせて呼吸をしました
数分、数十分、どのくらい経ったかわかりません
一向に眠くなる気配はなく
ますます目が冴えてしまった私は、勇気を出して顔を上げてみました
「!」
母の上には誰もいません
いつもと同じ部屋、母も父も眠っています
恐怖と不安の中
自分の布団に戻っても、暫く眠ることが出来ませんでした
翌朝、そこには普段どおりの日常がありました
私は口に出すのも恐ろしくて
それから二年間、誰にも話すことが出来ませんでした
あの女性が何者だったのか?
未だ誰にもわかりません

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